教務便り
段々と暑くなり、初夏の様相を呈してまいりました。ご無沙汰しております。安田です。
さて、おかげさまで3月4月と多くの体験授業が続き、未だ問い合わせや体験授業を受けたいというお声を頂戴しております。
これも日頃塾生や保護者の方に、ご理解とご声援を頂いているおかげと考えております。この場を借りて御礼申し上げます。
さて、多くの新規入塾を頂き、何とか成績向上を図っていきたいと考えておりますが、今まで小中高と多くの生徒を担当してきて「成績が伸びる生徒」と「伸び悩む生徒」の違いがつかめて参りました。
1人1人の習熟度に合わせた指導や、綿密に生徒の状況を把握して指導していくことがアドバンスの強みではありますが、私達の努力だけでは、如何ともしがたいところがあります。
それは授業を受けてくれる生徒の皆さんの授業態度、勉強への姿勢です。今回は、その観点から「成績が伸びる生徒」と「伸び悩む生徒」について書かせて頂きます。
・成績が伸びる生徒の特徴
・素直に話を聞ける。
・きちんと返事ができる。
・不明点を明確にしている。
・アドバイスをすぐに実践する。
・「なるほど」「そうか!」などわかった時に前向きな発言が出る。
・学ぶことに貪欲である。
など、挙げればキリがありませんが、以上のように、勉強に対して前向きな意識を持ち、また教えられることに対しても柔軟性を持って対応できる生徒は、ぐんぐん成績を伸ばしていきます。
逆に、伸び悩む生徒の特徴はといいますと、
・話を聞いていない。
・返事をしない。
・わからないところを丸投げ。
・自分のやり方に固執する。
・新しいことを億劫がる
・アドバイスを実践しない。
・宿題やテキストなどの忘れ物が多い。
・遅刻、欠席が多い。
という特徴があります。
どれだけ素晴らしい講師がついても、どれほど良いアドバイスをしてもらっても、本人がそれを聞いていない、また、自分のやり方だけに固執してアドバイスを聞き入れないというのでは、「勉強を学びに来ている」のではなく「勉強をしにきている」だけに終わってしまっていると思います。
「勉強を学ぶ」と「勉強をする」は同じように思えますが、実は大きな違いがあります。
学ぶという言葉からわかるように、自らその物事へ「学びとろう」という意識を持って臨むのが「勉強を学びにくる」ということであり、一方「勉強をする」というのは、「する」という動作でありますので、例えば集団授業の場合、授業に来てノートを取っているだけでも、プリントを機械的に解いているだけでも「勉強している」動作には変わりありません。
それの何がいけないのか。といいますと、そこに能動的な行動が欠けているからなのです。
勉強は「聞いているだけ」「解いているだけ」「書いているだけ」の作業では伸びません。
自分の頭に整理して入れることができて初めて理解につながり、定着していきます。
例えば、わからないからといって空白だらけの答案を作ったとします。(本来、答案に空白は作らないという指導をアドバンスでは行っているので、それ自体認めてはいないのですが)その空白に「ここまで考えたけど、答えを導き出せなかった」という理由があるのか、それとも単にわからなかったから、空白にしたというのでは、大きな差があります。
それは、やり直しや解説を聞いたり読んだりした時に、理由を持って空白にしていたなら、自分の考え方の誤りにも、いち早く気付くことができるという差なのです。
空白を作らないという指導のポイントは、何でもいいから書くというのではなく、そこまで問題に食らいついていく能動性を身につけること、そして、それを続けていくことで、1点が勝負となる入試で解ける力を身につけてもらいたいと考えているからなのです。
塾に通うということは、どこかわからないところがある、勉強をもっとできるようになりたい。そんな気持ちを持ってきてくれていると思います。
私達講師陣も、その思いに応えるべく、アドバイスを行い、コミュニケーションを取りながら、生徒との距離を縮めていき、より生徒にとって良いアドバイスや指導ができるようにと努力しております。
それを受講する側の生徒の皆さんも、是非、前向きに取り組み、素直に話を聞き、返事も行うという良質な循環の下、学べる場としてアドバンスに通塾してもらえると、非常に嬉しく思います。
もちろん、全ての生徒に、この条件が当てはまるというわけではありませんが、もし「伸び悩む生徒」の特徴として挙げた中で、自分に当てはまる点があれば、意識して改善していくだけでも大きな違いが生まれていくと思います。
究極的には、勉強は自ら学ぶものであり、私達はその手助けをし、お互いの意思疎通を行い、より良いと考える道へ導いていくことしかできず、時に無力さを感じることもありますが、それでも精一杯努力をしていきますので、生徒の皆さんも応えてくれると嬉しいです。
これからも宜しくお願いします。