2023年01月14日

教務便り


ご無沙汰しております。安田です。ウインタープログラムもあっという間に終了し、1月の平常授業が始まっております。

 

いつの間に、そんなに時間が経ったのかと思うくらいに、時の流れの速さに驚いております。

 

ウインタープログラム前に、プチ改装を行い、AHBブースの机の入れ替え、正面玄関入ってきてすぐのスペースに自習室兼、クラス授業ができるスペースを作りました。

 

その際に、塾長室のソファの入れ替えを行ったのですが、塾長室の入り口の角度やソファの大きさの問題で、ソファが入らないかもしれないというハプニングがあり、かなり焦ったことを覚えております(笑)

 

なんとかソファを分解することで事なきを得ましたが、もしそれでも入らなかったらと思うと、真っ青になるくらいでした。

 

そんなこんなで、作ったスペースで、この冬、クラス授業を開講しました。私は、国語の読解講座を担当し、文章読解の仕方、特に段落相互の関係や、線を入れて読むという方法などについて、解説しました。中1・中2生には難しいところもあったかもしれませんが、確実に内容の把握がしやすくなるので、実践してねと話していました。

 

その後の国語の授業時、ある中1生のテキストを見ますと、段落に分け、段落ごとの要約や、重要なポイントに線を入れるなど、授業で教えたとおりに問題を解いてくれているではないですか。

 

この生徒は、今まで読解問題に苦戦していたところもありましたが、読み方を学び、それを丁寧に行うことで、正答率がぐんと上がり、読解問題はほぼ満点。単元対策テストでも、95点を取ってくれるなど、きっとこのまま国語は得意科目になっていくのではないかと感じるくらいの成長を見せてくれています。

 

このように、習ったことを実践して、自分のものにしてくれることが、授業をしていて何より嬉しく感じる瞬間です。

 

1分間スピーチのために温めていた言葉ではありますが、ここでお話させて頂きます。

 

それが「守・破・離(しゅはり)」という、茶道や武道の世界で使われる言葉です。

 

「守」…教わった型を徹底的に「守る」ことから修業が始まる。

 

「破」…鍛錬を積み、教わったことを身につけた者が、師匠の型や他流派の型も研究することで、自らに合った型を模索する。つまり既存の型を破るということです。

 

「離」…師匠の型と自ら見出した型に精通した者は、それぞれをよく理解しているため、既存の型に囚われなくなる。いわば、既存の型から「離れ」て、自在となることができる状態を言います。

 

勉強も同じだと考えています。教えられたことをまず徹底的に真似、自分のものにすることが何よりも先決だと考えています。

 

教えらえたことを、そのままにして、いつの間にか忘れていってしまうのでは、結局、堂々巡りとなってしまいます。

 

「そんなのできない」とか「難しいから」などと考えるのではなく、まずは「やってみる」という気持ちが大切なのではないでしょうか。

 

今回、例に出しました中1生のように、習ったことをすぐに実践に移し、それを体得してくことができると、苦手なものを克服していくことができます。

 

同じように習っていても、それを自らのものにしようと思い、実践するかどうかで、大きな差が生まれてきます。

 

よく言われることですが、イチローにバッティングを習ったからと言って、すぐに同じように打てるわけではありません。その後の練習が非常に大切であり、試行錯誤の上、身につけていくものとなります。

 

スポーツの場合は、才能や体格などの要素に左右されるところも大きくなりますが、勉強に関しては、どれだけ努力をしたのか、どれだけ詰めて勉強したかという精度とかけた時間によるところが大きいと考えています。

 

勉強は積み重ねが物を言いますので、すぐに成績上がる、理解ができるようになるということはありません。 しかし、コツコツと理解するための努力を続けることで、大きな進歩がみられるのも勉強です。 

 

「わかった」ことが「できる」ようになる楽しさを理解してもらえるように、新年からの授業でもより一層丁寧に、また生徒自身が「自ら理解できるように頑張りたい」と思えるような指導をしていきたいと思います。

 

次年度は新しい授業やカムバック授業も始まりますので、気合を入れ直して、皆様のお役に立てる塾であるように、精進したいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。