日付変更ライン
日付変更ライン?
アドバンスの伝統講座である土曜補習も16年前に1期生で開講して以来、唯一現在残っている講座です。
その間内容はマイナーチェンジを繰り返し、変わってきてはおりますが、その根底となる方針「受験学年時にはしっかりと学習時間を確保し、アドバンテージを保つ」は揺ぎなく残っています。
2020年の教育大改革のもとで、この土曜補習もどのように変化させようかと日夜、熟慮、会議を重ね、鋭意検討を重ねておりますが、その根底方針は変わることなく私共が信じてきたものを貫いていきたいと考えております。
「あまり努力せずに、楽をして合格さえできればいいや」
「そんなに必死で勉強する必要があるの?」
「そこまでしなくてもどっかには合格できるんじゃないの」
などという甘い声とも闘って参りました。
私共が目指すのは、「合格するだけ」ではなく、その過程、そして未来を見据えて、努力し続ける子どもたちを応援していきたいという思いからです。
「あの時やっておけばよかった」
「やればできたはず」
なんていう後悔や過信を将来言うことなく、
「あの時、必死で努力したから、後悔はないよ」
「大変だったけど、あの経験が今に活きているよ」
と思える受験時を過ごして欲しいという思いで、この土曜補習を続けています。
土曜補習は、1学期は部活もあり、主に夜型(一部変則昼型)で実施し、テストも行いますが、それで居残りをさせるとか、再テストを行うとかはしていません。(次の日朝早くから部活の試合というケースも多いからです)
それが9月からは、原則昼型の土曜補習に移行し、部活引退が遅い一部の部活(吹奏楽部や合唱部など)を除いては、昼から5教科の授業とその後、5教科のテストが行われ、一回目の点数で英数国の合格点を取れなければ、合格するまで再テストを繰り返すという恐ろしいシステムがこの16年間で完成しているわけです。
※さらに理社は再テストがありませんが、理社の点数があまりにもひどすぎると、英数国にまで影響する更に怖いルールが存在しています笑
さらに、再テストは合格点が100点のため、1問ミスをして99点でも不合格でやり直しとなるのです。
このシステムを酷だと思われる方もおられるかもしれませんが、事前にテスト範囲を配布しており、その中身をしっかりと学習すれば、1回目のテストの合格点数を取ることは全然不可能なことではないんです。
それを「ノー勉強」などでテストを受けると、当然合格できませんので、再テスト地獄にはまってしまうわけです。
また、再テストの合格点を100点にしているのも意味があります。
それは、ケアレスミスを徹底してなくさせたいからです。
1回目の再テストで96点、2回目の再テストで92点、3回目の再テストで89点などと回を追うごとに点数が下がってしまうケースがあります。それは、不注意ミスを徹底してなくすという意識が希薄なのと、集中力の問題、さらに複数回でケアレスを誘引することを自分で気づけないからです。
2~3回目までの再テストでは、「またやぁ」などと時折笑顔も見えたりしますが、4回目の再テストに行く頃には、顔つきは真剣になり、答案用紙に穴が開くのではないかと思うくらい、必死で見直しをするようになります。
それでケアレスミスをしない「見直し」の習慣をつけることができます。
つい先日も、部活引退が遅い、吹奏楽部や合唱部の生徒たちが、ようやく部活を引退し、昼型に移行し、この再テストの洗礼を受けたわけですが・・・・・
おそらく彼女たちも、そんなに再テストが続くと思わなかったと思いますし、ある程度で許してもらえるという淡い期待を持っていたかもしれません笑
そこで、安易に許してしまうアドバンスではございません。
特に初めての再テストですし、今後1週間かけてしっかりとテスト範囲を勉強してもらうという意識を持ってもらいため、少々辛かったと思いますが、再テストを決行しました。
あれよあれよと時が過ぎ、気づけば、日付変更ラインまで近づいてしまったのです笑
それが今回のタイトルです。。。。
ただ、事前に保護者の方にはご連絡を入れ、事情もご説明し、今回は居残りで再テストをしてもらう旨をお伝えし、大変申し訳ないのですが、保護者の方にもお迎えに来て頂けるようお願いもし、本人たちには再テストを頑張ってもらうという段取りでした。
本当に夜遅くに保護者の方にお迎えに来て頂くのも大変恐縮だったのですが、お二方のご家庭とも大変ご理解のあるご家庭で、「先生方に迷惑をおかけして申し訳ございません」と逆に言われる次第で、本当に恐縮いたしました。
さらに嬉しかったのは、その彼女が次の週には、単語テストの範囲を一生懸命頑張って勉強してきて(学校の休み時間も単語ばっかり練習してたと言ってくれました)、な、なんと、1回目85点で合格してくれたではありませんか!!!
前回の土曜補習では大変嬉しいニュースでした。
土曜補習は確かに我々も大変ですが、生徒たちが変わっていく様子を感じられるので、頑張ろうという思いになれる講座の一つです。
また、保護者の方や生徒からも「先生方もそんな夜遅くまで残って頂いて本当に大変ですね。有難うございます」などという声も頂くことがあり、我々も承認をされたようでつかの間嬉しく感じることがあります。
ただ、生徒には冗談で、「君たちが遅くまで残るのは今年1年だけかもしれないけど、ボクタチは16年間ずっとこれをやっているんだよ笑」というと、苦笑いをしてくれるんです笑
そういった上で、「やる時はやる」、「踏ん張らないといけない時には徹底して踏ん張る」こういったことができる子どもをこれからも育んでいきたいと考えております。
今の時代少し厳しい方針だと感じられるかもしれませんが、ご理解いただける保護者の方と生徒の皆さんと一緒に「自分の可能性を最大限に広げる」努力を私共も一緒にしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。