2023年12月08日

知る・覚える・使いこなす


これはよく高校生に伝える言葉の一つです。

 

大学入試を目指すにあたって、

まずは「知る」

 

各科目当然、色々な単元内容を知ることから始まります。

 

「へー、こんなことだったんだ」

「なるほど、これはこういうことか」

 

という「知る」ということから初めて、それを積み上げる時期というのがあります。

 

 

次に「覚える」

 

「知る」だけでは、情報が自分の頭にキープされた状態ではないので、それを「覚える」という

行動が必要になります。

 

とかく最近の傾向として「覚える」ことがまるで悪であるかのような考え方があるようですが、

「覚える」ことは当然必要です。

 

もちろん、あまり意味のない単純暗記をしろといっているわけではなく、知識量を頭の中にどんどん

入れていく作業というのが必要となります。

 

覚えていないことをアウトプットすることはできませんので、これをいかに早い時期に行うかが大切です。

 

 

最後に「使いこなす」

 

この「使いこなす」はなかなか抽象的ですね笑

 

実はここに一番時間がかかるのです。

 

色々なことを「知った」、その後「覚えた」からといって、どんどん入試問題が解けて、

合格最低点なんて余裕で超えていくなんてことができれば、我々としてはそんな楽なことはありません。

 

「使いこなす」は、第2段階の覚える段階で頭にインプットされて情報を、瞬時にアウトプットする練習が

「使いこなす」です。

 

過去問題を解いていくことも一つ

自分でテストを行っていくことも一つ

講師からチェックを受けていくことも一つ

 

とにかく、「瞬時」に頭の引き出しから、「使うべき内容(情報)」を引き出す練習が必要なのです。

 

「えぇーーーと、なんだっけ」

「あ、あの、あれ、ちょっとまって、えっと」

 

最初はこんな感じに当然なりますが、これでは入試で間に合いませんね。

 

与えられた情報を瞬時に整理して、引き出して答えを出す。

言うならば、計算機(電卓)と考えればよいでしょう。

 

電卓を使う時に、ボタンを押して、答えを出す時に、「えーっと」と30秒も1分もかかる電卓はありません。

ボタンを押せばすぐに答えが出る。

 

あんなイメージです。

 

この人間電卓になってもらうために、この「使いこなす」ということに全力を注がなければなりません。

 

とかく、「覚える」ことだけで「できたつもり」になってしまう子どもの多いこと、多いこと。

残念ながら保護者の方も「覚えた」から点数を取れるでしょう、合格するでしょうとお考えの方もいらっしゃいます。

 

本当に「覚える」だけで合格するのであれば、全員合格できますね。

 

ですので、この抽象的な「使いこなす」をいかに取り組んでいけるかが勝負です。

 

 

これは高校生を例にとりましたが、中学生でも同じです。

 

ただ、中学生であれば、「覚える」ことができていれば、ある程度テストで点を取れてしまうので、

この「使いこなす」ことがあまり重要視、意識されていません。

 

ただ、本質的には「使いこなす」時間が十二分に必要だということを今日はお話をさせて頂きました。

 

 

今年の高3生、頑張っています。

今が正念場。辛くてしんどいと思うけど、来春の合格発表を夢見て、精一杯取り組もう。

5年後、10年後に「もっとやっておけば良かった」と後悔することがないように

全力で取り組もう。そうすれば、神様がにっこり微笑んでくれるはず。

 

今冬も精一杯伴走して参ります。