高1の壁(高1クライシス)につきまして
新高1生の皆さんにはことあるごとにお伝えしており、三者面談などでも保護者に方にお伝えしている内容です。
高1の壁
と呼ばれるものです。別名、高1クライシスとも呼ばれます。
クライシス(crisis)とは「危機」という意味ですから、その大変さをご理解頂けるものと思います。
中3生が1年間勉強をしてきて合格をすると、少しゆっくりとしたくなる気持ちはわかります。
ただ、ここでゆっくりしすぎるとこの高1の壁にぶつかってしまうことが往々にしてあります。
特に多いのが、進学校に進んだ生徒です。中学校までは成績も良く(だから進学校に入れたわけですが)、勉強面では順調にできていたものが、進学校では、同じような成績をとってきた生徒ばかり、もっといえば、自分よりも上位の生徒ばかりになるわけですから、最初のスタートダッシュで失敗すると、ついていけなくなってしまうということです。
さらに、進学校ですから、授業の難易度も高く、進度も早いため、一旦わからなくなってしまうと、本当にとことんまでわからなくなってしまうのです。
そうすると、周囲はできているのに自分はできていないという現実にモチベーションが保てなくなり、さらに悪循環にはまるといった怖さがあります。
次に中学校内容が不十分なまま高校に進学。特に上位コースなどに進学してしまった場合にも、非常に注意が必要です。
上位コースですから、下位コースより難易度が高い問題が定期テストに出されます。しかし、中学校内容が不十分なわけですから、理解が難しく、特に「英語」と「数学」が大変な状況になります。高校では英語も2つ、数学も2つの教科に分かれるので、一気に4つも欠点の可能性が出てしまうのです。
これらが高1クライシスです。
われわれ塾としては、できる限りしっかりと先取りを進め、1学期期末くらいまでの内容を入学ま前までにやっておきましょうと口酸っぱくお伝えしております。
このアドバイスに従って頂いた生徒の皆さんは、3年間クラス1位、学年2位なで推移して、順調な高校生活、大学進学をされるケースが多くあります。
しかし、2~3月遊びまくった生徒は、3年間でここまで学力が落ちるかという所まで落ち、大学受験に全部失敗し、浪人生として戻ってくるケースなどもあります。
また、せっかく入学した高校を辞めないといけないケースも多くなっています。
もちろん、自分に合わない場合はその選択肢は当然あってよいと思いますし、無理に通学する必要はありません。そのための受け皿として、通信制高校などもたくさんあります。
ただ、自分の勉強の努力が不足して、欠点、留年、単位を落としてといった退学はできれば避けたいものです。
この高1こそが、実は一番の危機感を覚える学年であり、高1をうまく乗り切ることができれば、ほとんどの生徒が高2、高3とうまくいくケースが大半です。
そういった観点からも、この2~3月は新高1生には、高1の壁を乗り越え、高1クライシスにに陥らないための重要な期間と位置付けています。
是非、そのことを保護者の方も深くご理解を頂き、しっかりと先取りを平常授業、春期講習などで進めてもらえる体制をとって頂けるようにお願い申し上げたいと思います。
新高1の皆さん、易きに流されず、是非将来の夢を達成できるよう、高校に入るまでの3月からしっかりと取り組んでいきましょう!