1対2の個別指導や集団授業で成績が中々上がらないとお悩みの方はお読みください
個別指導は、綿密にみてもらえるからと通塾したのに、なぜか成績が上がらないとお悩みの方必見です。
今から申し上げることは、決して1対2の「個別指導」を批評しているわけではなく、1対2個別指導の良い所も沢山ございます。
また、1対2の個別指導が合う子どもも沢山おられますし、今成績が上がらないからと言っても、成績はすぐには伸びませんので、
向上途中のタイミングかもしれません。だから断定的にお伝えすることではないことをご了承の上、お読みください。
1対2の個別指導の良いところは、「子どもがわからない!」といった問題を講師の先生が横について、丁寧に教えてもらえることが
一番かなと思っています。講師の先生との相性が合えば、「勉強が楽しい!」「わかるようになってきた!」とモチベーション喚起がなされて、
良い循環になり、わかれば楽しくなり、テストの点数も上がる、それで褒められるから更によくなっていくという循環です。
保護者のみなさまであれば、おそらく、このような流れになることを期待されて塾通いをさせておられるのかなと思ったりします。
特に個別指導は、綿密という意味でお母さまの皆さまには好評な雰囲気を感じております。
逆に集団授業については、ガンガン進度を進めて、復習もしっかりやって、塾の小テストもしっかり取ってというようなどちらかということ
講師主導なスタイルです。スパルタまではいきませんが、このレベルについてくる生徒を対象にするという授業レベルがありますので、
ついていけない生徒も当然出てきてしまうわけです。ただ、集団授業の良さは、毎週、講師が子どもに向かって、色々な話を授業の始め、
真ん中、最後に行うことができるので、意欲アップなどを喚起しやすいという大きなメリットもあったりします。
集団授業は、どちらかというとお父様(ご主人様)が、良い!とおっしゃれられるケースが多いともお聞きします。
昔はほとんど集団授業だったわけですから、それもそのはずです。
少し話がずれてしまいましたが、子どもに寄り添う個別指導、おれについてこい集団授業のそれぞれの良さはもちろんありますので、
そのスタイルで問題ない場合は、全くもってそれがそのお子さまの正解なわけです。
ただ、子どもは百人いれば百人違います。
兄弟姉妹でも、もちろん性格も違うわけですから、兄や姉でうまくいったものが、弟、妹でうまくいくとも限りません。
最近では、ご兄弟姉妹が、それぞれ別の塾に通うといったことが普通になってきたのも、その流れかもしれませんね。
はい、これから本題です。
メリットの面があれば、デメリットの面もあるのが表裏一体です。
寄り添う個別指導も、デメリットで申し上げますと
「子ども中心になるので、進度が遅くなる」
「子どもがわからないという問題ばかり解説して授業が終わる」
「コミュニケーションの域を通り越して、雑談メインで、授業が少なくなってしまう」
「教えられることが当たり前になってしまい、教えられないとわからないと思ってしまう」
「講師も大学生が多いので、どこがわからないかを考えるのではなく、目の前の問題だけを解説して満足してしまう場合がある」
「講師との相性が大事で属人的になってしまう場合がある」
「講師の指導力量。熱量によって指導に差が大きく出てしまう」
などといった所でしょうか。
おれについてこい集団授業も、デメリットといえば、
「授業のレベルに合わない生徒はわからないまま授業が進んでしまう」
「質問がしづらいケースが多い」
「講師の雑談が多い場合がある」
「講師の力量がもろに指導力の差になる」
「演習量が不足してしまうケースがある」
といったところでしょうか。このデメリット以上にメリットを感じられるのであれば、個別指導も集団授業も非常に良い学びスタイルでは
ありますので、これだけ長く続いているのだと思います。
ただ、全員が全員そのフレームの中で収まらないのが、教育の難しいところです。
個別指導、集団授業で成績が上がらないケースは、
『演習量が不足している』
ことが原因な場合が多くあります。
個別指導の先生の教え方、集団授業の先生の教え方が良くて、「わかる」だけで終わってしまうと「成績が伸びない」のです。
それを解消するには、「問題演習量を増やす」、アウトプットを増やすということを試みます。
まずは、このアウトプットを増やすことによって、成績が一挙に向上するパターンと、中々上がらないパターンに分かれます。
中々上がらないパターンは、演習量とともに知識の吸収(インプット)が不足している、遡行学習(つまづいている過去の学年の単元がある)に
問題があるわけですから、過去の総復習も同時進行せねばなりません。
第一段階 アウトプット量を増やすことを試す
第二段階 インプットに問題がないか(過去の単元につまづいている箇所がないか)を確認し、同時進行していく
第三段階 瞬時にインプットからアウトプットに引き出す力を養成していく。
だいたいこの3つを試していきます。
これが人それぞれで、入塾1ヶ月で100点上がる子どももいれば、1年、2年かかる子も正直います。それは過去の単元のつまづきがどれだけ
あるかによって変わってくるということです。
今回の1学期期末テストでは、1年近くかかった生徒も居りましたが、
中2生 前回学年末より90点アップ
中3生 前回学年末より110点アップ
中3生 前回学年末より70点アップ
という生徒が出ました。(浜脇中学と上ヶ原中学は現在期末試験真っ最中ですので、まだ結果が出ておりません)
昨年は入塾して2ヶ月で90点アップした生徒も居りました。
どんなところで、勉強の目詰まりを起こしているかをしっかりと確認していく作業が塾には求められると考えています。
さきほどの成果は地道に、上記の第1段階から第3段階までをこなしてきたからだと思います。
なるべく早期に成績をアップさせたいという思いは、塾講師であれば誰しも持っておりますが、実態としては学習状況によって大きく変わる
わけですから、地道にこつこつをやるのが王道です。これだけをやれば成績が上がる!というのは眉唾だと思って頂きたいと思います。
そのための、根気強い学びスタイルはアドバンスに多くございますので、気になられた方は、一度お話をお聞かせ頂ければと思います。