子供のやる気を引き出す 親のアプローチ
恒例となりましたが、マネジメント・ブレイン・アソシエイツ様発行の「子供のやる気を引き出す 親のアプローチ」を転載させて頂きます。
保護者の方々にも何かの気づきの一つにして頂ければ、これに勝る幸せはございません。
出典:
マネジメント・ブレイン・アソシエイツ発行「子供のやる気を引き出す親のアプローチ」
☆夏休みの思い出を確認する!☆
◇夏休みが終わったところ、あと数日残っているところ、地域によって様々だと思います。私が住む横浜市は、昨日から学校がスタートしていますが、みなさんの地域はいかがでしょうか。
◇今回は、学校が始まってから前向きな会話が出来るよう、夏休みの思い出を確認するということを書こうと思います。
お母さん:A君、とうとう夏休みが終わっちゃうわね。
A君 :そうだね。
お母さん:夏休みを振り返ってみて、何か思い出になったことはある?
A君 :えー?なんだろう?
お母さん:お母さんはね、みんなで行った山登りが印象的だったわ。お母さんが、弱音を吐いたら、A君が励ましてくれたでしょ。あれ嬉しかったな。
A君 :そんなことあったけ?
お母さん:あったのよ。ところで、A君は?何か印象に残ったことあった?
A君 :なんだろう?プールかな?B雄と行ったプールが面白かった!
お母さん:何が面白かったの?どういう点が?
A君 :え?それは内緒!
お母さん:じゃあ、夏休みに何か自分のためになったことは?こんなこと学んだとか、こんなことを経験できて良かったとか、何でもいいから。
A君 :えー?何かあったかな?
お母さん:田舎に行く時に、A君が、電車でお爺さんに席を譲ったでしょ。その時どんな気持ちで席を譲ったの?
A君 :席を譲らないとまずいかなと思って。
お母さん:どうしてまずいと思ったの?
A君 :お爺さんが、席に座りたそうだったから。
お母さん:そう。席を譲ってみて、どんな感じがした?
A君 :えー?まあ、普通のことをしただけだよ。
お母さん:お母さんは、ちょっと嬉しかった。他人のために、A君が、自分で行動できたんだから。これは、夏休みの収穫じゃないかしら。
A君 :そうかな?
お母さん:じゃあ、次に夏休みにこれは失敗だった!ということは何かあった?これが出来なかったとか、こんなことを今後はしないとか。
A君 :えー?色々あったような気がするけど。
お母さん:たとえば何よ。
A君 :そうだな?計画通りに行動することが少なかったね。計画が、少しずつずれてしまった。結局、計画通りにならなかった。
お母さん:そう?お母さんは、随分と計画どおりにA君は頑張ったと思うけど。どうすれば、計画通りに行ったと思う?
A君 :えー?もう少し、時間を上手く使えば良いんじゃないかな?
お母さん:どうすれば、時間が上手く使えるようになるのかな?
A君 :朝起きたら、一日のやることを確認して、やってみるとか?
お母さん:じゃあ、学校が始まっても、そのことを意識してやってみたら。
A君 :そうだね。考えておくよ。
◇長い夏休みに区切りをつけて、また9月から学校をスタートさせるためには、夏休みを振り返ることが大切なことです。子どもにとって何が大切なことだったのかを子ども自身が意識してくれることが望ましいことです。そのために、夏休みの思い出をぜひ確認してみてください。
『夏休みの思い出を確認して9月をスタートさせよう!』