大学入試説明会2023
3/25(土)に高3生と保護者の方にご参加いただき、大学入試説明会を開催しました。
■私立大学の定員厳格化 ルール変更
2023年度からは、入学定員ではなく、全学年の総定員へと緩和されました。
また、年度ごとに、定員の厳格化を行っていきます。
8000人以上の大規模校では特に厳しくなっています。
2023年度(今年度) 1.30倍以上 2024年度 1.20倍以上 2025年度 1.10倍以上 となります。
この割合を超えると、補助金カットとなりますので、超えないような定員調整が行われることになります。
この政策の背景は「地方創生」です。
私立大学の定員超過の80%が、大都市圏(東京・名古屋・大阪)で占められていたことを文部科学省が問題視をし、地方にも分配できるようにと厳格化を求めました。
その結果、2016年に1.17倍、2017年に1.14倍、2018年に1.10倍以上で、補助金カットと要件が厳しくなっていくごとに、私立大学への合格が非常に厳しくなりました。
「模試でA判定が出ていても不合格になる」
「神戸学院大学で、合格最低点が100点上がる」
「関関同立が難しくなったことで、玉突き現象が起き、産近甲龍だけではなく、摂神追桃でも倍率が高騰」
「以前なら、この程度の学力層で関関同立に届いていた層が、産近甲龍にも止まらないケースがある」
「合格者数を減らし、補欠合格を増やすことで、定員調整を行う」
などということが、実際起きました。
今回、それらを緩和するために、要件を緩和し「全学年の総定員」となりました。
しかし、年度ごとにその割合を厳しくしていくことには変わりありませんので、例えば前年度の入学者数が予定よりも多かった場合、即補助金カットとはならないものの、翌年度で絞る可能性が出てきます。
そのため、今後の入試も単年度であった以前ほどではないものの、厳しさを増してくるのではないかと思われます。
その他、「志望校の選び方」「大学入試スケジュール」「共通テストの動向」「入試にかかる費用」「現役合格する人の勉強法」などについても話をさせて頂きました。
また、長丁場となる大学入試の勉強。一番揺れ動きやすいのがメンタルです。
そのメンタルは、例えばこういった説明会や、オープンキャンパスなどの外的要因から上げられることはあります。
しかし、一時的なカンフル剤のようなものになりますので、また元のメンタルに戻ってしまいます。
外的要因から引き上げられたものではなく、自分自身でメンタルコントロールができるようにと、1つオススメしたのが「できたこと日記」です。
その日、自分が「できたこと」を簡単でいいので、日記にしていくことで、自分の良い部分を見つめることができます。
自己肯定感を上げることが目的ですので、できていないことではなく、できたことを積み上げていってもらいたいと考えています。
また、こういったことを積み重ねることは、自分の分析にも繋がっていきますので、良いメンタルを保つためにも非常に有益です。
現役生の成績は1月に入ってからでも上がります。
過去にも、公募推薦では5点差で不合格だった生徒が、2か月後の一般入試で、特待生合格したこともあります。
少しくらいできないことがあっても、あきらめることなく、高い意識をもって、一緒に頑張っていきましょう!