hearとlisten to
アドバンスでは、20:05の授業開始時に講師持ち回りでの1分間スピーチという時間があります。
これは、テーマに沿って話をしたり、フリーテーマで講師が自身の経験を活かした話をしてくれる時間でもあります。
生徒にとっては、いろいろ知らないことを知る機会になったり、面白い話が聞けたりする機会となり、
講師にとっては、大勢の人の前でプレゼンする機会にもなり、ゼミ発表や就活で役立ったという声も聞かれます。
そんな1分間スピーチで先日話したこと。
hearとlisten to
まずは、生徒に「聞く・聞こえる」って英単語知っている人?と尋ねます。
大勢の生徒が挙手してくれます。
次にhear と listen toの違いを知っている人?と聞きますと、
高校生辺りに手が上がります。
そんなことがありました。
既にご存じの方も多いと思いますが、hearは「聞こえる」という意味となり、listen toは「(耳を傾けて)聞く」という意味となります。
学校の授業でも塾の授業でも、今話している1分間スピーチでも、是非、listen toを心掛けて欲しいということです。
ただ、誰かが話しているな、音が聞こえるなというhearであれば、当然、理解や定着も低くなりますが、しっかりと耳を傾けて、話している人が何を言っているのか、何を伝えようとしているのか、なるほどこういうことかなと考えながら聞くlisten toであれば、そこで「考える」という動作が入るため、理解、記憶の定着が圧倒的に異なるということです。
何かをしながら無造作に流れているテレビの音の場合は、中身をわかるということでもなく、ただ単に音が出ているという状況で、その中でも自分に関心のある事柄や内容などであれば、テレビを振り返り、話している内容をしっかりと聞くというのは自然に出来ていることであります。
そんな理解と定着を助けてくれるlisten toを普段の学びの中にもしっかりと取り入れることによって、学習というのは大きく異なってくるものです。とかく勉強がわからない、理解できないとなってしまっている生徒に多いのは、まずはこのしっかり聞くというlisten toができていないことが多く、学校の授業、塾の授業などもhearになってしまっていることが多いと思われます。もちろん、興味のあるような話し方を行うのは、学校の先生、塾の先生の使命ではありますが、生徒の皆さんも意識をちょっと変えて、listen toをすることによって、今まで、わからない、難しいと思っていた科目が、わかる、簡単だということになるかもしれません。是非意識してみて欲しいと思います。