中3生の実力テストって大事なの?-はい、とても大切です
わが西宮においては、中3生は3回実力テストが行われます。(正確には第3回は「学力到達度調査」という呼称)
コロナ前くらいまでは、6月、9月、11月という時期でしたが、いつのまにか5月、8月末(9月初旬という所もあり)、10月と
1ヶ月ほど早まって実施されています。
特に、8月末(9月)は学校独自で作成される所と業者作成テストを使っている所もあるようで、10月は市内一斉と言われているので、
業者作成テストとなっております。(もし今年変更で異なっていたらごめんなさい)
ただ、学校作成か業者かということはそんなに大きな問題ではなく、この実力テストがどのような影響を受けるかを少しお話します。
実力テストですから、範囲は定まっていません(一部の中学で事前に範囲を配布すると所はありますが・・・)。
定期テストは一応範囲があり、その範囲を中心に、既習事項を満遍なく出題するということで、最近では実力テスト的な要素も
強まっていて、ワーク等に出題されていない長文がぽーんっと出されるといったこともあります。
ただ、一応定期テストですから、多少の一夜漬けといいますか、徹夜勉強も多少は役に立つ場合もあります。
そういった観点で言えば、実力テストでは、一夜漬けや徹夜勉強も全く無駄だとは言いませんが、やれることはしれていますし、
その労力に対してのリターンが多いかと言われると???な部分もありますから、ちょっと努力の矛先が違うと言えるでしょう。
実力テストや模試は、偏差値や志望校判定などに目が行きがちで、前回より上がった下がったで一喜一憂してしまうこともあります。
ただ、本質的な所は、「その子の実力がその時点でどこまで積み上がっているのか」を把握する試験だと思って頂きたいです。
英語で言えば、
・現在完了形の形が身についていて、語順並べ替えの問題でも用法別によく出てくる副詞句なども並べ替えられているのか。
・現在完了形はわかっているけど、現在進行形・過去進行形がわかっていないのか
・不定詞がまったく理解できていないのか
数学で言えば、
・一次方程式の計算ができているのか。→一次方程式が理解できていなければ連立、2次方程式も解けません。
・比例反比例が理解できているのか→比例が理解できていなければ1次関数が理解できません。
・図形が理解できているか→円の面積、円周、三角錐、三角柱の体積(小6内容が理解できていなければ中1数学が理解できません)
といった問題などがあるわけです。
ですから、模試では「出題別の得点率」をしっかりと把握して、弱点単元を克服するために、まず理解を進めたり、
演習不足を補ったりするわけです。
そういった意味で実力テストや模試は点数も大切ですが、それよりも弱点単元を把握し、いかに潰していく計画を立てるかが
大切であることを受験生の皆さんには肝に銘じて欲しいものです。