2021年06月04日

塾長コラム


月末にはお送りしたいと考えていたのですが、31日まで〆切のものがあったり、英検の検定日で外部受験の皆様の受入れがあったりで、アドバンスタイムズのご送付が遅くなってしまい申し訳ありません。

 

今年は、1学期の中間考査がない中学が多く(弊社は5中学の皆さんから通塾頂いておりますが、そのうち中間があったのは1中学だけです)、まもなく始まる1学期の期末考査が初の定期考査となる中学がほとんどです。

 

中間がなくなるのもメリット、デメリットそれぞれございまして、メリットとしては、5月の連休明けすぐにテストがあった場合は、新学期始まってばたばたした中(学校によっては4月に修学旅行がある所もあったりしました)で、ほとんど範囲も少ないままやらなければならないということがなくなったことです。

 

デメリットとしては、4月、5月と、腰を据えてしっかりと学びの期間を取ることができる反面、期末のテスト範囲が広くなって、テスト範囲の学習が中途半端なまま、テストに臨んでしまう生徒が出てしまうこともあります。また、副教科と5教科のバランスを崩し、それぞれ点数が中途半端になってしまったりすることがある点です。

 

また、中1生にとっては、初の定期考査が期末からスタートするので、副教科も入ったテスト勉強からしないといけないということになり、中間がある時と比べ、初めての定期考査を迎えるには少し過酷になってしまう所でしょうか。

 

おかげさまで、弊社は3月末から新年度をスタートさせ、春休み中に、先取り学習をかなり進められるため、テスト前で範囲に追いつかないといったことは少ないのですが、ただ、苦手教科や単元で進みが遅いと、テスト前に重要な単元だけに絞って学ばないといけなくなることもあり、あまり良くない状況になってしまうことがあります。

 

また、何度か申し上げておりますが、今年は中学校の教科書改訂があり、特に英語の英単語にみな四苦八苦している様子がありましたので、一人ひとり、副塾長との学習計画面談の中で、GW明けと6月に英単語テストを行うことにして、その英単語テストに向けて、ご自宅でしっかりと英単語を覚えてもらえるよう独自のプリント作成し、暗記の仕方などもアドバイスをして、テスト前に英単語の暗記の負担を少なくできるようにと実践いたしました。

 

ほとんどの生徒がしっかりと学習をして、8割、9割と点数を取ってくれているのですが、残念なことに、まだそこまで意識を高くできていない生徒もおり、これは今後の我々の課題だと認識しております。

 

そんな中、今年も2名の新しい講師の方にご入社頂きました。

 

昨今、アルバイトの募集をしても「塾講師」の人気が高くないのか、以前と比して非常に応募が少ない時期が多かったのですが、今年は、コロナ禍でアルバイト先も少ないといった背景もあると思いますが、ここ数年では非常に多くの方からご応募を頂き、本当に有難く嬉しく思っております。

 

4~5月で応募説明会や面接を行いましたが、今年は16名の方にご応募頂き、そのうち2名の方の採用ということで、ご入社頂きました。

 

ご応募頂いた人数が多く、非常に選考基準も高いものになったため、8倍の倍率になりましたが、残念にも今回ご縁がなかった方も、相対的な評価のため、ご理解を頂きたいと考えております。

 

お子さまからお聞きになられているかもしれませんが、新しい講師の皆さんも、非常に優秀な皆さんで、塾生のお子さまにもいろいろと良い影響を受けて頂けるものと考えております。

 

我々塾講師は学力だけあってもうまくいきませんし、コミュニケーション能力、観察力、臨機応変の対応力など様々な能力を必要とされるため、小職も含め、日夜努力を行う必要があると考えております。

 

その新しい講師の皆さんが、現在研修中の感想の中で嬉しい言葉がございましたので、ご紹介いたします。

 

「生徒の皆さんが、とても自主的に学んでいて驚きました」

 

10数年前から「教え込まない指導」、「アクティブハイブリッド」と、生徒の皆さんが自主的に学んでいける学びスタイルを試行錯誤しておりますが、そういった感想をもってもらえるような状況になれていることをとても嬉しく思い、これからもさらに発展、レベルアップさせていきたいと考えております。

 

時にはしっかりと教えてあげることもとても肝要なことですが、自分自身でできることまで教えてしまうと、「教えられないとできない」という状況になりがちです。

 

弊社では自ら学ぶことができることを最終目標としており、まだまだ改良点はあると思いますが、それに向けてまた鋭意努力して参りたいと思います。