塾長コラム
入試シーズンが続きます。その間も、通常の授業はもちろんございますし、定期考査にも突入して参ります。
その間を縫って、ガイダンス、三者面談、年度変わり作業など、中々忙しくしている時期となります。おかげさまで、今年も大学入試、中学入試、高校入試も嬉しい吉報を頂いています。
もちろん、まだ3月の公立高校入試はありますので、気を緩めることはできませんが、取り急ぎ、進路が全員、確定しましたので、少し安堵のひとときです。
塾講師というのは、毎年毎年必ず受験があります。今年のように、中学受験、高校受験、大学受験と3つの受験が重なる時もあります。
受験は一人一人のため、この結果で人生の方向が変わるという重い決意を抱きながら、日々の指導に当たっております。
やはりこの時期は体調が優れないことが多いです笑。胃が痛くなるといいますか、発疹が手に出たりなど、あきらかに受験のストレスが出る時期を20年間過ごして参りました。
何回も何十回も受験を経験していても、毎年の合格発表シーズンになりますと、落ち着かないことも多く、生徒からの吉報でつかの間の喜びを感じる日々となります。
今年はコロナ禍2年目ということもあり、例年に比べますと受験生は少ない年でありました。
学校一斉休校などはありませんでしたが、入試直前での第6波、オミクロン株の感染拡大で、学級閉鎖、学年閉鎖なども相次ぎ、急遽オンラインでの指導を余儀なくされるなど、今年もコロナに翻弄される入試となってしまいました。
そのような中、高3生は、気を張ってくれて、全員第一志望での大学現役合格を勝ち取ってくれました。大学入試はどちらかというと第一志望での合格は少ないと思うのです(小職もそうです)が、見事、第一志望での現役合格、本当に嬉しく思います。
特に私立大学の定員厳格化によって、ここ数年、本当に厳しい大学入試が続いており、それに合わせたより強い対策をということで、これまでするかという所まで突き詰めた年でありましたが、合格を勝ち取ってくれて嬉しく思います。
関西学院大学、いわゆる関学といういい大学が近くにあるので是非狙って欲しいのですが、高校生たちは最初から厳しいとあきらめてしまう生徒も多い中、関学を第一志望として、特に心理学科を目指していました。学部学科の中でも心理は非常に倍率も高く、難易度も高く、大変なのですが、無事合格をしてくれました。
また、共通テストが2年目ということで、平均点が一気に下がり、難易度が一気に上がったのとともに、関関同立の一つ、関西大学、いわゆる関大ですが、ここも難易度を一気に上げてきた感がありました。
関関同立とひとくちで言っても、入試傾向や難易度、合格最低点なども異なり、同志社を筆頭に、関学、立命館、そして関大というイメージだったと思いますが、今年は英語の問題を難化させてきて、「関大なら通るかも」という甘い受験生を軒並み倒してしまった様相があります。
おかげさまで、弊社の生徒は、その関西大学も合格を勝ち取ってくれましたが、今年は、共通テスト、関大のそれぞれの難化が大学入試全体にどのような影響を及ばしたのか、またデータが出そろいましたら、分析してみたいと思います。
大学入試の説明会などでよく申し上げて、驚かれることがあるのですが、大学入試は、得点調整という制度があることです。中央値補正や偏差値方式での置換など、各大学、学部によって異なります。
この得点調整というのが少々厄介で、自分では「できた」と手ごたえを感じていても、実際得点調整後の点数では、一気に点数を下げられてしまい、不合格になってしまう可能性があります。
大学のデータなども、合格最低点は、基本得点調整後の点数になっているため、「68%ぐらいなのかぁ、それくらいは取れているな」なんて安心していると、とんでもない結果の連続になってしまうわけです。
特に、前述の関西大学では、全教科とも得点調整を行う大学のため、「自分の手ごたえ」と「合否結果」の乖離が大きくなりがちです。
当日の点数で8割以上取れている場合は、逆に得点調整で点数が上がる場合が多いでしょうから、合格を勝ち取る可能性も高いのですが、7割以下、特に6割~7割ぐらいの得点率では相当厳しくなることも多くなります。
関学は選択科目のみ得点調整がある受験日程があり、例えば文系では英語、国語は得点調整せず、素点での判定ですので、しっかりと学習していけば、実は非常に合格しやすい対策もできるのですが、いかんせん、高校生たちが狙わないのが残念なのです。
是非、新高3生の皆さん、こんな近くにいい大学があるのに、狙わないのはもったいない。是非、我こそは思う方は、一緒に狙っていきましょう!そんな皆さんをお待ちしております。頑張りましょう!