2019年12月19日

大学授業料無償化について


大学授業料無償化とは、正式には「高等教育無償化」という教育費を支援する政策で2020年4月から実施される予定です。また対象は大学・短大・高専・専門学校で、進学してから申請を行う形になるようです。

 

大学進学にあたっては、日本学生支援機構や財団の奨学金制度などを利用することが大半でしたが、就職後も長期間の返済が続いたり、また就職氷河期に正社員になれず、奨学金の延滞なども多いという社会情勢なども背景にあるものと思います。

 

今回の政策で、全学生の約2割の人が対象になると言われており、文科省のサイトも参考にして、少しご案内していきたいと思います。

 

今回の特徴は、

■給付型であること(返済義務無し)

■授業料減免制度であること

などから、本人の負担が一切ない形のものとされています。

 

所得に関する要件と目安年収については下記の通りです。

 

◎標準額すべての支援

一人親世帯 ~290万円

二人親世帯 ~320万円

 

◎標準額 3分の2支援

一人親世帯 ~390万円

二人親世帯 ~400万円

 

◎標準額 3分の1支援

一人親世帯 ~460万円

二人親世帯 ~460万円

 

正確には子どもの人数や学年などにより異なりますので、詳細は文科省のサイトなどをご確認頂ければと思います。

 

また、もちろん、本人が勉学を頑張るという基準も設けられていて、習得単位数が6割以下や出席率が8割以下などで学習意欲が低いと大学が判断された場合などには打ち切られるようです。

 

税金を使っての進学ですから、止むをえない部分はあるかもしれません。

 

また対象となる大学などにも基準を設け、すべての機関が対象になるわけではないようです。

 

そういった基準の中で、

 

■給付型奨学金

国公立 自宅生  35万円

自宅外生 80万円

私立  自宅生  46万円

自宅外生 91万円

 

■授業料減免

入学金

国公立28万円 私立26万円

授業料

国公立54万円 私立70万円

 

のようです。

 

こういった制度を活用して、社会に有為な学生がしっかり勉学に励んでもらえる社会になるといいなと心より願っています。