2019年09月18日

子どものやる気を引き出す!親のアプローチ


恒例となりましたが、マネジメント・ブレイン・アソシエイツ様発行の「子供のやる気を引き出す 親のアプローチ」を転載させて頂きます。

 

保護者の方々にも何かの気づきの一つにして頂ければ、これに勝る幸せはございません。

出典:

マネジメント・ブレイン・アソシエイツ発行

「子供のやる気を引き出す親のアプローチ」

 

 

☆兄弟それぞれの良い点に注目!☆

 

◇兄弟なのに、全く性格が違う。という話を聞くことがあります。我が家の子ども達がまさにその通りで、年子なのに、全く性格が違うのです。

 

◇例えば、上の子は、よく話をするのに、下の子は、大人しい。しかし、上の子は慎重派で、下の子は行動派だとか。上の子は勉強ができるのに、下の子は苦手。しかし、上の子は運動が苦手だけれど、下の子は運動が得意とか。

 

◇同じ家庭で同じように育てているのに、なぜ、こんなにも性格が違うのでしょうか?

 

◇子どもたちは、誰でも親から注目されたいという欲求を持っています。そこで、上のお兄ちゃん或いはお姉ちゃんが勉強ができるという注目を親や周りから得られているとすると、下の子も同じ勉強の土俵で注目を得ようとするか、それとも、勉強では難しいと無意識に思えば、別の分野で注目を得ようとするのです。もちろん、無意識のうちで。

 

◇兄弟それぞれの性格が、公平に親からの注目を得られるときには大きな問題はないかもしれません。しかし、ある一つの価値観だけで子どもを見ていると、兄弟どちらかの長所を見逃してしまうことになる可能性があります。

 

◇更に心配なことは、親の期待する分野で注目されないなら、親に迷惑をかけることで注目を得ようと行動する子どもに育ててしまう可能性があることです。

 

◇兄弟を育ている時の大切なことは、二つです。一つは、親が単一的な価値で兄弟にレッテルを貼らずに、それぞれの長所に注目すること。もう一つは、同じ分野でそれぞれの才能を引き出したいと考えるなら、兄弟の比較を避けることです。そして、その子自身の成長(昨日よりも今日というように)を承認することが大切です。

 

◇互いに競争させて伸ばそうとする子育てには、思いがけないリスクが潜んでいるのです。上手くいくことよりも難しくしてしまうことの方が多い子育てになってしまいます。

 

『兄弟それぞれの良い点に注目しよう!』

 

 

☆子どもが頑張れる会話環境を創ろう!☆

 

◇あと1週間たらずで夏休みが終わってしまいますが、皆さんのお子さんは、夏休みの宿題は、終わっていますか。今回は、宿題が終わっているかどうかのチェックをしてみましょう。

 

お母さん:A君、学校の宿題は終わったの?

A君 :もう少しで終わるよ!

お母さん:えー、本当?終わるなんて全く信じられないんだけど!   

A君 :だから、もう直ぐ終わるって言ってるだろ!まだ終わってるわけじゃないよ。

お母さん:終わってないの?こんなことで間に合うの?なんでもっと前からやらなかったのよ!

A君 :うるさいな!分かってるよ!今からやればいいんだろ!

 

◇もし、こんな会話になってしまったら、A君は、宿題を終わらせるどころか、全くやらないことを選ぶかもしれません。

 

お母さん:A君、学校の宿題は終わったの?

A君 :もう少しで終わるよ?

お母さん:凄いじゃない!計画的にやったのね!

A君 :え?そうでもないよ。

お母さん:どのくらい出来ているのか、お母さん、見てみたいんだけど?

A君 :嫌だよ!心配しなくても大丈夫だよ。

お母さん:別に心配しているわけじゃないけど。分かったわ。宿題を終わらせたら教えてね。お疲れ様って言いたいから。

 

◇この会話と先ほどの会話の決定的な違いが、「計画的にやったのね」という感想です。この感想、少々作為的ですが、こんな表現が自然と出てくるようにしたいものです。なぜならば、宿題をやるかやらないかは、子どもの問題だからです。

 

◇親が子どもを責めても、子どもが宿題を快くやるとは限りません。であれば、親は宿題に関心を示すだけで、子どもが宿題をやるような環境を作ってやることが重要なことなのです。

 

◇あえて作為的な表現で、子どもの今までの不出来を責めることなく、

 

しかし、計画的にやっていればよかったんだ!と子どもが気づくような会話を交わしていくのも一つの手です。残りわずかな夏休みを有効に宿題に向かわせる会話を心がけたいものです。