2017年03月23日

教務便り


ご無沙汰しております。安田です。

 

1月~3月の期間はあっという間に過ぎ去っていくと毎年のように感じます。

 

今年も同じく、いつの間にか平常授業最終週を迎えております。現在は、新年度の準備と体験授業、新規入塾生の準備、また春期講習の準備を念入りに行っているところです。

 

年度終わりの時期は忙しく、なかなか大変ではありますが、これもすべては生徒のためと思い、全生徒が良いスタートダッシュを切ることができるようにと考え、頑張っております。

 

さて、今回は新しく入塾される方もいらっしゃるので、アドバンスの歴史について、軽く振り返ってみたいと思います。

 

現在16年目を迎えるアドバンスですが、立ち上げ当初は家庭教師の派遣センターでした。大阪の堺や守口、兵庫の姫路や神戸市北区など大阪・兵庫の広範囲に亘る、家庭教師の派遣を行っておりました。

 

そんな中、1期生となる中3生をお預かりし、もっと勉強がしたいという声にもこたえる形で、土曜補習が始まりました。大阪の堺や、姫路から生徒が毎週土曜には2時間近く電車に揺られて通塾してくれていました。当時のスペースは、現在のスペースの3分の1程度しかなく、授業する場所も非常に狭く、後ろを向いてホワイトボードを書かなければいけないという過酷な環境。笑

 

そんな中でも、生徒たちは一生懸命勉強し、時に怒り、笑い、泣きと今のアドバンスの原点がここにあったのではないかと感じています。

 

淡々と授業をすることは簡単です。しかし、教えることだけが授業ではないと思います。生徒の状況を考え、日々成長もしていく生徒たちの考え方もつかみながら、授業だけではなく、将来の姿も意識して指導していくこと。これが、アドバンスの原点にあると思います。

 

家庭教師派遣の時代には、派遣先に行ってみると生徒がいない、寝ていてベッドから出ようとしない。保護者の方に反抗していて、手が付けられないなど、色々な困難がありました。そのたびに、生徒と向き合い、時には2時間、3時間と話をしたことがあります。そんな経験があるからこそ、少々のことでは動じないようにもなりました。笑

 

そして3期生の時代に、現在のスペースに広がり、塾としてのスタートを切っていきます。当初は集団の授業のみでスタートし、そこから完全1対1のマンツーマン指導が始まりました。

 

集団の良さ、個別の良さは、それぞれあります。一体感を生むことができる集団授業、生徒の弱点に向き合ってできる個別指導。

 

しかし、これらにも弱点があり、集団ではついていけない生徒のフォローの問題、生徒自身の学習意欲の問題。個別指導では、生徒のペースになってしまう点や、属人的な要素が強くなりすぎてしまう点。また、競争意識を持たせにくいという弱点を感じておりました。

 

これらの弱点を補完して「集団授業の一体感」と「個別指導の綿密さ」を融合させた指導はないかと模索した結果、現在の1対4の個別指導「スーパーハイブリッド」が始まりました。

 

当時は、保護者の方にもお集まりいただき、デモ授業を行ったのを覚えております。

 

「1対4で質問ができるの?」

「1対4で指導ができるの?」

 

という質問がありました。もしかすると、1対4というと、現在もそのように思われている方もいるかもしれません。

 

その答えとしては、生徒アンケートで100%や100%に近い生徒たちが「質問しやすい」「わかりやすい」と答えてくれている通りです。

 

「教え込むこと」だけが授業でないと考えています。「教え込むこと」だけにこだわり、生徒の状況が把握できず、演習がおろそかになってしまってはいけません。

 

教えるときは端的に、必要なことを明確に伝え、それを元に演習を行い、自分で解けると自信もつけながら、定着をさせていく指導を意識しています。

 

また高校生対象には、映像教材を組み入れた映像個別VHBの開講。

 

これにより高校生対象の授業が飛躍的に充実しました。この映像教材で基本事項を習得し、それを元に演習を行うことができるので、高校で習う単元ごとの深い知識をしっかりと積みあげていくことができるようになりました。

 

もちろん映像教材は学習ツールですので、これだけでは上手くはいきません。講師が進捗状況と理解度を把握しながら進めさせていき、また、生徒もこのツールをどう生かしていくのかを考えながら、授業を受けてもらうことで、大きな相乗効果を生み出すことになります。

 

これらの指導をより多くの生徒の皆さんに体験頂き、アドバンスが目指す教育を広げていきたいと考え、一昨年の11月19日には上甲子園校も開校しました。

 

有名大学、有名高校、有名中学への進学が全てではありません。生徒それぞれが行きたいと思える進路に沿って最大限の手助けをしていくことが、大切なのではないかと考えています。そういったサポートをこれからも続けていきたいと考えております。

 

全てのことを、100%できているかというと、まだまだ不十分なこともございますので、これからも研鑽を重ねていきたいと思います。

 

お預かりしております、お子様の将来のため、お子様と向き合い、また保護者の方とも連携を取りながら、指導をしていきたいと思いますので、次年度からもよろしくお願い致します。