教務便り
お世話になっております。安田です。ウインタープログラムも無事完成することができ、ホッとしてしまったのか、風邪をひいてしまい、体調がすぐれない中、教務便りを書いております。
これを書いております今は、定期テスト対策の真っただ中、生徒たちは16時過ぎから頑張ってアドバンスに通ってきてくれております。
今回の定対では、上甲子園校(以下、上甲)に来ることが多いのですが、上甲の生徒たちも1学期の頃は、すこしフワフワした感じでの定対の受講だったように思いますが、今回の期末テストは3回目ということもあってか、大分と本腰を入れて頑張る生徒が増えているように思います。
特に、おしゃべり好きな生徒が多い中1生の集中力がついてきているなと感じております。
また、中3生は残すはこの1回となり、内申点をあげる最後のチャンスとなりますので、この機会をしっかりと意識してもらい、是非点数アップと内申点アップにつなげてもらいたいと思います。
さて、今回の教務だよりでは「自己暗示力」について、お話ししたいと思います。
少し懐かしい名前ではありますが、せんだみつおさんという芸能人は、売れない頃「俺はビッグになる」と鏡に向かって、いつもつぶやいていたという逸話を読んだことがあります。
実際、人気司会者として70年代に一世を風靡しました。
また、サッカー選手として有名な本田圭佑さんは、インタビューで「俺ならできる、呪文のように自分に言い聞かせてましたね 」と答えていたといいます。
これは一例ではありますが、例えば「自分は本番に弱い」とか「自分はできない」というようなネガティブワードを心の中で言っていたり、常に口に出されていると、そういった感覚が、自然と行動にも出てしまうというのです。
また近年、よく聞かれる「引き寄せの法則」という言葉はご存知でしょうか。
これは純粋な自己暗示とは少し異なりますが、波動というような表現で、マイナス感情を持ち続け、また言葉にしていると、マイナスの波動を自ら発することで、そういった本当は来てほしくないことが、自分に寄ってくると言われています。
私たちも声掛けをするときには気をつけているのですが、周りがマイナスの言葉をかけることで、生徒自身に「自分は○○(マイナスなイメージ)な人間なんだ」と思わせないようにと、意識しています。
人格形成は、自分自身で形成していくだけではなく、周りからの「レッテル貼り」によっても、形成されていくのではないかと考えているからです。
「○○ができないから」という生徒には、なぜそうなのか、なにが原因なのか、それを取り除くことができれば、それは欠点ではない。というような話を良くします。
「○○ができない」と思っている限り、それを乗り越える力にはなりえないからです。
話を戻して、自己暗示。
「自分はできるんだ」という風に自分自身で鼓舞し、できているイメージを持つことで、目の前に感じていた大きな壁を矮小化することができていきます。
また、そう思い実行に移し、乗り越えることができた成功体験は、自信につながり、本当に○○ができる自分へと変わっていくことになります。
手前味噌で申し訳ないのですが、私自身、中3の頃からそう考えていたことの1つに「自分は本番に強い」という言葉があります。
実際、中3の時も定期テストよりも、一発本番の実力テストや、模試の方が成績が良かったことを覚えています。
もちろん、本番に強いと「思う」だけではなく、そのための努力もしていました。
ここで、何が言いたいのかといいますと「思うこと」が「行動につながる」ということです。つまり「自分は○○ができる」と思うことで、その目標に向けて努力していく際に「ここでは必ず成功できる」というゴールが明確に見えていて、成功を信じられること。そして、自信を持って、このまま努力を続けようと考えられるという点ではないかと考えています。
また「引き寄せの法則」では、自らのプラスの感情をもって臨んでいる時には、プラスの波動の世界で生きていることになり、良い結果も引き寄せていくと。
さらには、そのプラスの波動の先には、自分にとって良いこと、嬉しいことが待ち受けているので、そこにいる自分は、必死で追い求めるのではなく、それを受け取るだけで構わないということらしいです。
自分は「できない」と思うことで、どんどんマイナスイメージが膨らみ、歩みが止まってしまうのであれば、自分は「できる」と考え、明るい気持ちの中で、努力する方が精神衛生上もいいのではないでしょうか。
時には、厳しいことを伝える必要はもちろんありますが、厳しいことばかりや、悪いことをあげつらうだけが指導ではないと思います。
ぜひ周りからも「○○はできる」とプラスの言葉をかけ、お互いが気持ちよくいられると、相乗効果で良い結果も生まれるのではないかなと思っています。
自分に自信がないという生徒は、まずは「自分はできる人間だ」と思うところから始めてみませんか?