教務便り
ご無沙汰しております。安田です。
10月、11月とテストが連続で生徒たちと共に忙しい日々を過ごしています。
そうこうしている間に、あっという間にウイプロが始まり、そして、入試へ突入。さらには、新年度と毎年、ここからの半年間は、あっという間に過ぎ去るように感じます。
年を取ると1年が短くなるとよく言われ、学生時代はそんなもんかなと思っていましたが、それを体感しております。笑
さて、今回の教務便りでは、将来の夢について、お話ししたいと思います。
生徒の皆さん、夢はありますか?
私が小中高の皆さんくらいの年の頃には、たくさんの将来の夢がありました。
小学校の頃の夢は、医者でした。
中学に入り、数学でつまずいたことで儚く散り(笑)、次に目指したものは、法曹界で働くこと。
弁護士や裁判官といった職業に憧れを抱くようになりました。
この夢は、意外と長く思い続け、中学3年間だけでなく、高校3年間、そして大学受験まで持ち続けた夢でした。
高校3年生の時には、得意の国語に加えて、英語にも興味がわいてきたことから、国際関係の仕事や、国連職員(大それた夢です)などにも興味が湧き、受験の際は「法律」と「国際関係」を学べる大学を受験し、結果として、法学部に進学しました。
では、大学では司法試験に向けて、ガツガツ勉強したかというとそうはなりませんでした。笑
私が通っていた大学は、1年次は座学が多く、実務的な学びがなく(1年目になくて当然なのですが、そういう憧れを持っていました)法律家への夢は遠のく一方。。
そんな経緯もあり、大学時代はいろんな職種への興味・関心が湧いた年代でした。
例えば、障碍者福祉や、児童福祉、社会福祉士などにも興味が湧き、社会学部の授業を履修したり、障碍者施設のボランティアにも手を出していました。
また、趣味ではファッションが好きなので、服飾関係やアパレル関係にも興味が湧き、自分で服を縫ったり、針金を買ってきてリングを作ったり、さらには、バイヤーやマーチャンダイザーという職業への憧れも持ちました。
そして、当時家庭教師のアルバイトを通じて、ある生徒との大きな出会いがあり、まったく考えにもなかった、というよりも、むしろなりたくないとまで考えていた、教育業界への興味もフツフツと沸き上がったのもこの頃。
子どもの頃から考えますと、20種類もの将来の夢を考えながら、最終的に残り、就職活動の際も、中心に置いたものが、アパレル関係と教育関係でした。
それは、やはり好きだった。ということが大きいのではないかと。
今でも服や靴、カバンなどは、とても好きなのは変わりありません。
そして、「教える」ということももちろん好きですが、教えた生徒が伸びていき、人生が大きく変わっていく姿を目の当たりにできること。
また関わった生徒の人生の一端を担っているという責任や、達成できた時の喜び、また、生徒たちが心を開き、信頼を寄せてくれた時の嬉しさなどは、何事にも代えがたく感じておりました。今までも、これからも大きな糧になっていくと思っています。
さて、ここで初めの問いかけに戻りますが、夢がないという人もいるのではないでしょうか。
「なりたいものがわからない」
「何が向いているかわからない」
こんな風に考えている人も多いと思います。
それでも、好きなことや、興味のあることは、必ずあるはず。
例えば、困っている人を放っておけないという性格なら、何に困っている人を助けたいのかと考え、健康で困っているなら、医者や看護師、理学療法士、作業療法士、薬剤師、また直接的なサポートではなくても、放射線技師、臨床検査技師、臨床工学技士などの仕事、また食べ物という側面で見れば、管理栄養士など側面的な仕事も数多くあります。
なんでもそうですが「わからない」「ない」で終わっていては、絶対に見つかりません。
ちょっとだけ、派生させていくことで、今まで見えなかった世界が大きく広がっていきます。
その広がりをぜひ楽しんでもらえると嬉しいなと思います。
そして、臆することなく、飛び込んでみるのも、時には必要ではないでしょうか。
私も、大学を1年休学して、アルバイトでお金をためて、1人でカナダに行ったこともあります。
そんな経験は、自分の幅を大きくしてもくれますし、やらない後悔より、やった後悔の方が、得るものも大きいのではないでしょうか。
やりたいことがある人は、是非、どんどん突き詰めていってもらいたいですし、今はわからないなと思っている人も、考えることを辞めずに、まずは調べるところから入ってみてください。
新しいことを知る楽しさも、味わってもらうことができるはずです。