教務便り
ご無沙汰しております。安田です。学生の頃は、年の瀬というと、こころなしかのんびりとした気持ちをもって、新年を迎えていたように思います。
しかし、この仕事に就いてからは、年の瀬というものをのんびりと感じている余裕はありません。笑
現在も21日から始まるウイプロの最終確認を行っているところです。このウイプロが終わると受験生は続々と入試に突入してまいります。本当に最後の長期間できる勉強となりますので、緊張感をもって頑張ってもらいたいと思っております。
またどうしても中3生、高3生の受験生に目が向きがちではありますが、実はもっと頑張ってもらいたい学年が「中2」「高2」の次期受験生の皆さんです。
大学入試改革は大きく見直しとなり、外部英語検定の利用がなくなったかと思えば、数学・国語の記述式まで中止となりました。当初から懸念されていた部分が解消されなかったということが大きいのかなと思います。
何はともあれ、現高2生にとっては、前例のない入試を戦わなくてもよくなったと考えると、ある面朗報ともいえるのかもしれません。
しかし、大学入試の定員厳格化の嵐は吹き荒れています。
昨年、非常に倍率と合格最低点が跳ね上がった近畿大学。今年の公募推薦入試では、その余波を受け、「近大は難しい」と敬遠する生徒が続出し、公募推薦入試では、前年比70%という受験者数であった学部もありました。
では、もともと近畿大学を受験していた層がどこに行ったかというと、もうワンランク下の摂南・神戸学院・追手門学院・桃山学院などのグループへと舵をとったり、または公募推薦入試自体を敬遠した生徒もいるようです。
ということは、これから大切になるのは「倍率・合格最低点に左右されない学力」を身につけることではないでしょうか。
倍率がいくら上がったとしても、満点を取らないと合格できないわけではありません。
合格最低点が上がった場合でも、他の生徒たちよりも上回ることができるだけの学力を身につけることを念頭に置いて、勉強することが合格につながります。
次期受験生の皆さんには、3学期は受験のゼロ学期としての意識を高めてもらえるよう、面談を行っております。
やみくもにゴールもわからないまま進むのではなく、ゴールを見据えるための学習計画を立て、それを着実に進めていくことが大切ではないかと考えております。
周りがまだ意識していないからではなく、自分が意識していないことに危機感を持ってもらえると幸いです。
つい先日も、高2生・中2生を対象に面談を行いました。
高3の4月~6月頃は部活も最後の大会が多くあり、この期間は、どんな生徒でも部活中心の生活になってしまい、勉強をしたくてもできないということが往々にしてあります。
そのため、その3か月間を前倒しして、1月から始めることで、部活一辺倒になる時期に最低限すべきことをしっかりと洗い出しておこうと話を致しました。
ただし、平常授業では受験勉強を行いたいので、それをプレ土曜補習で行い、自分の弱点をしっかりと見つけられる時間にしようと。
また、それぞれの生徒の目標校より少し上の大学を目指すカリキュラムを提示したところ、今までだったら「大変だ」「しんどい」というような感想だったものが、頑張ります!と非常に前向きに話を聞いてくれていました。
そして、これをしっかりと頑張れば、届く可能性が高まるよという話をすると、目を輝かせてくれていました。
現時点では届かないように思える目標であっても、初めからあきらめてしまっては、届くものも届きません。
それに向けたカリキュラムを立て、それを1つ1つこなしていくことで、道は確実につながっていきます。そのことを信じ、自分が成長している実感を持って努力してもらえればと思います。
自分の成長を感じながら勉強することは、楽しさにもつながっていきます。
わかることが増える喜びは、勉強の醍醐味ではないかと、個人的には考えております。
勉強を好きになることは難しくても、新しいことを知ることを好きになってもらえると嬉しいなと思っています。
まだまだ知らないことはたくさんあると思いますが、知らないことは知っていけば解決できます。
1つずつ丁寧に頭に入れていくことで、成績上昇に確実につなげていけるよう、サポートしていきたいと思います。
志望校を勝ち取るには、周りよりも早く始めること、そして、自分の弱点に向き合い、それを1つずつつぶしていくことが何よりも近道になることは間違いありません。
プレ土曜補習は、1月11日から開始となります。保護者の方ともご相談して決めるようにお伝えしておりますので、ぜひ土曜日頑張っておいでと、背中を押していただけると幸いです。
中2生・高2生の皆さんの参加、心待ちにしています。
また末筆ではございますが、今年1年大変お世話になりました。来年もよろしくお願い申し上げます。