2012年04月18日

教科書改訂、量も難易度もアップ!!


予想を大きく上回る教科書改訂のボリュームと難易度!気を引き締めよう!

以前にも、特集を組んでお伝えしたことがありますが、今年の中学校教科書改訂により、量だけでなく、難易度も大幅にアップしております。
 例えば、英語では「文法説明が増加」「練習問題数も増加」さらに、読解力強化のための、英問英答なども取り入れられるなど、また、単語レベルもレベルアップしていますので、中1生はもちろんのこと、中2生や中3生も、昨年までの教科書レベルとは違うんだという意識で、勉強に取り組んでもらいたいと思います。
 また、国語も常用漢字196字が追加されており、「鬱憤」「小唄」「怨念」「才媛」「艶」などの漢字が増えています。
 数学では、問題集が3割から5割アップしており、小学校で取り扱った比の計算を用いて、連立方程式を解かせる問題があったり、空間図形も複雑な多面体が出てくるなど、計算力がないと計算ミスで点数を落としてしまうなど、難化している問題も多く出題されています。
 そして、社会の地理においては、従来「調べ学習」に重点を置いていましたが、それが「世界」と「日本」という2つの軸から、それぞれを地域ごとに、全体的に扱う内容へと変化しました。また、グラフや統計を読み取る力も重視されています。
 歴史では、「四大文明」などのように世界史の内容が復活し、人物や出来事などの歴史用語も多くなり、地理と連動した地図を使った用語の解説なども増加していますので、入試での影響も大きく考えられます。
 そして、最も増加量が多いのが理科です。2002年のゆとり教育で削減された内容が完全復活して、「イオン」「仕事とエネルギー」「遺伝」など高校の教科書に一旦移行したものが、中学校の教科書に戻ってきていますので、1.8倍の増加となっています。
 教科書の増加に合わせ、授業時間も増加しており、特に、中3での学習内容が大きく増えることになります。これが意味するところは、中1・中2時代の積み残しがあればあるほど、中3になってからの勉強が大変になるということです。
 つまり、授業が一番重くなる中3の勉強をしなければいけない時期に、中1・中2の復習に多くの時間を割かなければならないとしたら、中3の1年間で、3年間分の勉強をしなくてはならないということになってしまうのです。
 
 昨年のような厳しい入試の折、そんな状態で中3を迎えてしまっては受験勉強どころではないかもしれません。
 中1・中2で習う単元は、その時にしっかりとマスターしていくという気持ち、そして、現在中2生、中3生の生徒は、昨年までの教科書とは大きく違うんだということを肝に銘じて、勉強に向き合ってもらいたいと思います