2024年08月24日

英検が難しくなっている?はい、その通りだと思います


第1回英検(従来型)の実施を5月に実施し、内部生、外部生とも多くの方に受験頂きました。

 

そこで気づいたことは、合格率の低下です。

 

ご存じの通り、今年から3級以上については、ライティング問題(Eメール)が追加され、2級には要約問題も追加されました。

3級、準2級は制限時間も増加しましたが、2級については今まで通りで追加された要約問題まで解かなければならないので、当然スピード不足というものが考えられます。

 

何度かこのブログでも書かせて頂いておりましたが、今までは「英検の取得級が本当の英語力として身についているか」は若干怪しい所があるということでした。(これは識者の方もおっしゃっておられます)

 

ただ、ようやく英検も本気を出してきたな、という印象です。

 

もともと2級と準2級の間が開いていて、その間に来年は「準2級プラス」という新設級ができます。

(もちろん、2級と準1級、準1級と1級の間もかなりの差があるのですが)

 

 

そういった中で、大学側の求めがあったかどうかはわかりませんが、「2級」の重みをもう少し大きくするというような方向性があるように思えます。

 

もちろん取得級だけではく、CSEスコアで4技能を満遍なく習得しなければならないといったこともあり、その難化が進んでいる気がします。

 

われわれ私塾も、今までは基本的な学習を重ねつつ、英検受験の2~3ヶ月前に英検独自の対策を施すことによって合格できたものが、おそらくこれからはそう簡単にはいかない気がしています。

 

そこで、生徒の皆さん(もちろん保護者の皆さんもですが)には、以下のような本末転倒な考え方をしないで欲しいということをお伝えしたいと思います。

 

「英検取得だけを目的とする」

 

もちろん、大学進学などで条件になっている場合においては、英検取得が絶対条件になることは大変よく理解できます。

みなし得点もある入試方法もありますから、取得したいという気持ちは非常にわかります。

 

ただ、

 

大学側が求めているのは、「英語力が本当についているか」ということなんだということを忘れて欲しくはありません。

 

英語力がついているかということを確認するために、英検なり、TOEICなり、TOEFLなり、TEAPなりで英語力を担保しているということです。

ですから、「英検さえ取得すればいいんだ」という形で、英検だけにそった勉強というのはないわけなんです。

 

 

もちろん、直前には英検独自の問題に慣れるため、過去問やその対策を行うことは非常に重要なことです。

ただ、英検を合格するだけの勉強(そんなものはないのですが)というのは、目的を取り違えて、方向性が変わってしまうということなんです。

なんとか、これだけをやって英検に合格できるといったことが可能であれば、誰しもそれをするはずですよね。

 

まずもって、例えば2級取得を目的とする場合、

 

高校内容の英文法知識

高校内容の構文把握力

高校内容の長文読解力

高校内容の語彙力(英単語・英熟語)

高校内容のリスニング力

高校内容のライティング力

 

こういった知識をしっかりと自分の中に蓄え(インプット)、それを検定試験で出す(アウトプット)能力を高めていかなければなりません。

 

そうなりますと、英検の過去問をちょろちょろとやりながら、英単語もちょろちょろと覚え、長文もなんとなくフィーリングで解いて・・・といったことを繰り返していても、なかなか合格には程遠くなるわけです。

 

正直、3級や準2級までであれば、そういった形でも(今までは)合格できた所も多くあったので、そういった学習方法から脱却できないことは理解できるのですが、2級以上を目指すのであれば、やはり本格的な英語学習をオーソドックスにこなす必要があるわけです。

 

そういった点で、私たちも安易に「英検対策講座」などといった講座受講を薦めるのではなく、本格的な勉強をまずはしっかりとしましょうという王道の学習に戻る必要があると考えました。

 

そうした経緯の中で、英語英検重視パックをバージョンアップいたしました。

 

英語英検スペシャルパック

 

しっかりと本当の英語力をつけて、英検取得を目指したい!という方がいらっしゃれば、是非お声かけ下さい。

ご一緒に精一杯サポートさせて頂きます。