重要な科目は英数だけなのか
小学英語も教科化がこの4月より始まり、点数がつき、通知表の評価の対象になってきます。
この2年間、英語LEXジュニアで小学英語の移行措置として授業を行ってきて、小学生の英語の吸収力には驚くとともに、やはり早い段階からの学習も大切なことなんだと再認識をいたしました。
特に小学生の頃は、国語の力も大切で、国語を疎かにして英語というのもどうなんだろうと英語科講師としても少し疑問に思っていましたが、英語という語学を学習するにつれ、国語の力も養成される部分もあり、あまり頭を固くしておく必要はないかなという気がいたしました。
中学生については、やはり主要科目というと真っ先に「英語と数学」という声が大半になると思いますし、われわれ教育界の人間もおそらくそういった言葉でリーディングしてきたことは否めません。
でもよくよく考えてみますとこの主要科目という言葉1つをとりましても、残りの教科の軽視になっている側面もあり、これは少し反省しないといけないなと感じたものです。
また、英数は一旦つまづくと取り返しがつきにくいということもよく言われ、もちろんそういった側面はございます
ただ、逆に理科や社会の方が取り返しがつきにくいということをお聞きして、目からうろこな感じを受けました。
英語であれば中1の現在進行形でつまづいてしまっても、中2の過去進行形でしっかり取り戻しをすれば現在進行形もわかるようになる、数学であれば、中1の1次方程式でつまづいても中2の連立方程式でしっかりと学習すれば取り戻しも可能という考え方です。
確かに一理あり、逆に、社会で、中1の世界地理でわからなくなってしまった生徒が、中2の歴史の江戸時代をしっかりとやれば世界地理ができるようになるかといえばそれは絶対にならないという観点からすると、理科も同様で、理科・社会も学習分野・単元が異なるため、取り戻しが容易ではないということになります。
ついつい、英数だけが大事、積み重ね教科の英数という認識だけではなく、理社国も含め、すべての教科はその子どもの力となっていくということを肝に命じながら、日々の業務に活かしていきたいと思います。