【特集】4月からの英語の教科書改訂を侮らないで下さい!
アドバンスタイムズにおいて、何度か4月からの教科書改訂に対するブログを書かせて頂いております。特に「英語」が恐ろしいことになっていますとお伝えをしております。
最近新しい教科書の具体的な単元などが詳しく判明しだしましたので、その恐ろしさを再度実況中継いたします!笑
中学生の皆さん、中学生のお子さまをお持ちの保護者の皆様、タイトルがオーバーだと思われたかもしれませんが、今回の改訂は我々私塾に身を置くものとして、初めての経験ではないかと思われるくらいの単元変更、増加になります。
お子さまが「英語わからない、、、」となってしまう前に事前の対策をしっかりとお取り頂ければ幸いです。
目次
新中学1年生
小学5年生、小学6年生に英語が教科化され早や数年。小学英語を2年間習得してきているという前提での、新しい中学校の英語教科書。
英単語は、旧教科書中学3年間で1,200語 → 新教科書2,500語と倍増。
※ちなみに、ゆとり時代の教科書は900語・・・・
小学校の間は「つづりはあまり書けなくていいですよ~」、「意味がわかればいいんですよ~」という所から、中学に入ると「中間テスト」「期末テスト」「課題テスト」とアウトプットでどんどん書かされるテストが連続していきます。
中1生も「あれ?」と思いながら、どんどん進んでいく授業についていけなくなってしまい、「英語わからない」、「英語嫌い」という子どもたちが一杯出てきてしまうなんてことを何としても避けなければなりません。
積み重ね教科の最たるものである英語は、最初の導入に失敗してしまうと、好き嫌いがはっきりと分かれる教科ですので、最初はかなり肝心です。もちろん無理やりやらせても失敗してしまうので要注意です。
少し前置きが長くなってしまいましたが、新中1生の新しい英語教科書は次のような感じです!!
Lesson1 I am~、I play~
むむっ、アルファベットは知っていて当然ということでしょうか。Starterで少しだけアルファベットがありますが、すぐにLesson1から、I am~です。
あれ、I play~も並んでる・・・・
そうなんです、いきなりbe動詞と一般動詞が同時に出てきていますね。
小学英語ではもちろん一般動詞の会話もガンガン出てきていますから、当然です。
Lesson2 canの肯定文・疑問文・否定文
ま、まじかっ笑 旧教科書では中1の最後にあったcanがLesson2に登場です。
でもこれも小学英語の復習ですね。
ちょっと飛ばして
Lesson4 3人称単数現在形
旧教科書では中1の2学期の3単がLesson4に登場。1学期にいっちゃうかな。それとも2学期かな。。
Lesson5 現在進行形
Lesson6 一般動詞の過去形
Lesson7 be動詞の過去形・過去進行形
Lesson8 未来を表す表現 will ・ be going to
旧教科書では中2だった未来の表現が中1に移動です!
これがカリキュラムギャップという問題です。
新中2生は、今のままでは未来を習わないことになってしまうので、アドバンス生は中1の間やキャッチアップウィークに未来の表現をせっせと学習する予定を立てています。
その他、命令文などはREADING FOR FUN(旧教科書のLet’s Read)のようなものに入っているようです。
新中学2年生
なかなか新中1生、ハードな内容でしたね笑
少々頭がクラクラしている人もいるかもしれません。
続いて新中2生を見ていきましょう!
Lesson1 接続詞 when ・ if ・ that
おぉぉ、想像はしておりましたが、いきなりの難関「接続詞」登場です。
接続詞で英語嫌いが増えちゃいがちなのですが、Lesson1からですか。これはなかなかハードです。
Lesson2 不定詞3用法
衝撃です。Lesson2に不定詞登場です。
旧教科書では2学期にあった不定詞がいきなり登場します。Lesson1といい、Lesson2といい、最初の中間テストは相当気合を入れないと、えらいことになりそう・・・・
Lesson3 There is(are)~・動名詞
Lesson4 giveAB ・ call(make)AB ・ lookA
Lesson3や4は旧教科書よりはちと早いですが、まぁ、妥当な所でしょうか。
ただ、Lesson4は、文構造でいうと、第2文型・第4文型・第5文型を一気に習うということになりますね。
補語(C)の感覚が日本語では理解が中々難しいんですよね。
Lesson5 比較(比較級・最上級・原級)
おー、1レッスンで比較全部ですね。まぁ、これは今までそう変わらないけど、教える側からすると中々重たいんですよね・・・。もちろん学ぶ側ももっと大変でしょうけど。
Lesson6 現在完了(継続用法)
旧教科書では中3のLesson2にあったものが、中2のLesson6に移動しました。ここでもカリキュラムギャップ出現です。
Lesson7 現在完了(完了・経験)
これも旧教科書中3Lesson3から、新教科書中2のLesson7に移動です。ここまでやるなら、「結果」用法も中学で復活させておけばよかったのに。
READING FOR FUNでは、so~that構文、Further Readingでは It~for~to…構文の登場です。この単元も旧教科書では中3の2学期~3学期にかけてという所でしょうか。
いやはや、なんとも大変。
中学校の英語授業を生徒から聞いておりますと、先生の力量によって、READING FOR FUNやFurther Readingは大きく変わってきている印象があります。
とても一生懸命熱心に取り組んで頂いている(大半の先生はそうなのですが)先生は、速読を意識つつも内容をしっかりと押さえて頂いた授業をされておられるようです。
ただ、たまーに、生徒から様子を聞くと、ほとんど「さらっ」と読んだだけとか、先生が概略を説明しただけで終えているというケースもあったりするので、こういった単元に重要な内容を入れるのはどうかと思う今日この頃。
新中学3年生
さて、最後は新中3生です。ここまでご覧になられた皆様は、もう十分お腹一杯かもしれませんが笑、もう少し我慢して、最後まで読んでくださいね。胸焼けされないことをお祈りします笑
Lesson1 現在完了進行形
中3の最初は「現在完了進行形」からスタート!中2の現在完了を学習しているので、その流れですが、もともと現在完了進行形は高校内容でしたので、高校から下りてきた単元の1つです。
どうなんでしょう。正直、個人的には現在完了進行形がそこまで大切な単元とは思わないのですが・・・。
それよりも関係代名詞の所有格をしっかりと中学でやっておくほうがいいのではとか、過去完了まで学んでおくと、後々のLesson7の仮定法過去完了までやれたりできるので、良かったのでは、なんて思いますが、怒られないように、あまり新指導要領にけちをつけるのはやめておこうっと。
Lesson2 受け身
旧教科書では中2の最後にあったのですが、NEW CROWNでは、中3に移動しましたね。もともと、旧教科書のLesson1は受け身の復習からでしたので、合わせて中3で初見ということにしてしまったのでしょうか。
Lesson3 後置修飾
現在分詞や過去分詞の形容詞的用法ってやつですね。「四国に働きに行くってことちゃうで」という、つかみがテッパンな単元です笑
Lesson4 関係代名詞(主格)
READING FOR FUN 疑問詞+不定詞
Lesson5 関係代名詞(目的格)・接触節・to-不定詞と動名詞
関係代名詞の登場です。さらっと書いていますが、to-不定詞という表現になっています。
今までの中学内容では、不定詞といえば「to+動詞の原形」しか学ばなかったので、わざわざto-不定詞という表現はなかったのですが、そうなんです。この後、Lesson7で原形不定詞が出てくるので、高校内容と同じく区別をしている感じかもしれません。
Lesson6 仮定法
真打ち登場です。
高校から下りてきた仮定法。どうやら仮定法過去だけのようです。
過去完了は高校内容のままなので、必然的に仮定法過去だけになりますが・・・。
I wish+仮定法過去も出てくるようですね。
うーん、慣れればそう難しくはないのですが、最初の導入がまずいと「わからない」、「なんのこっちゃ」になりがちなので、ちょっと丁寧にやる必要がありますね。
Lesson7 間接疑問 ・ help+A +原形不定詞 ・ 時制の一致
間接疑問は入試で頻出なのですが、こんな最後にしちゃうと、バタバタで学んでしまう生徒も出てきそうですね。もうちょっと早い方が良かったかも。
helpも厄介といえば厄介な単語ですが、便利っちゃ便利な単語なので、その辺りもさらっと教えるってことですね。これは中々面白い。
最後までお読み頂いた皆様。本当にお疲れさまでした。おそらく疲れさせてしまったと思いますので、お詫びしておきます。
ただ、この新しい教科書を新中1~新中3生が学んでいくことは事実なので、本当にしっかりと対策をして、「英語嫌い」を一人でもなくしていかなければと心に誓っております。
お気軽に英語が得意なアドバンスまでご相談頂けましたら幸いです。一緒に頑張っていければ嬉しいです!