2021年06月05日

【特集】2022年の高校教科書改訂とは・・・?!



目次

  1. 2022年の高校教科書改訂の概略
  2. 文系科目の改訂って?
  3. 理系科目の改訂って?

2022年の高校教科書改訂の概略

 

学びに向かう力・人間性等の涵養 知識・技能の習得 思考力・判断力・表現力等の育成

 

2021年4月より中学校の教科書改訂が行われ、このブログでも

 

『【特集】4月からの教科書改訂を侮らないでください』

 

というタイトルで中学校の教科書改訂をご案内いたしました。かなりラフな文章で英語の教科書の具体的な改訂を書かせて頂いたのですが、毎日かなりのアクセス数を頂き、皆さん英語で苦労されているのではと心配なところです。

 

また来年2022年より年次改訂で高校の教科書改訂が行われます。大枠はつかんでおりましたが、今回このブログを書かせて頂くのに、文科省の資料、教科書会社の資料など、熟読をし、結構細かい所までチェックをしたため、少々目が疲れ、頭が混乱しております笑。ただ、教科書がどう変わるの?というニーズにお応えすべく、頑張って執筆いたします!

 

ちなみに内容が正しいかどうかのチェックは随時行い、修正して参りますので、ご了承頂けましたらと思います。

 

 

文系科目の改訂って?

 

まずは【英語】です。

 

現行の

「コミュニケーション英語Ⅰ」・「コミュニケーション英語Ⅱ」・「コミュニケーション英語Ⅲ」

 

から

 

改訂

「英語コミュニケーションⅠ」・「英語コミュニケーションⅡ」・「英語コミュニケーションⅢ」

 

に変わります。ひっくり返りましたね笑

 

また現行の

「英語表現Ⅰ」・「英語表現Ⅱ」・「英語会話」

 

から

 

改訂

「論理・表現Ⅰ」・「論理・表現Ⅱ」・「論理・表現Ⅲ」

 

に変わります。

 

わざわざ、論理、表現というのを教科名に入れたのは、やはり、論理的に考え、できる限り、会話表現を実現したいという文科省の意思の表れでしょうか。

 

付則でも、やりとり、話すことといった言語活動を重視、文法事項の指導においても、用語や用法の区別などが指導の中心にならぬよう実際のコミュニケーションにおいて効果的に活用できる技能を身につけるということが明記されいます。

 

戦後まもなくの日本の英語教育が文法指導中心で、6年~10年間英語を学んでも英語を話せない日本人を生み出してきた日本の英語教育の反省といえば聞こえはいいですが、All Englishで中学、高校の英語を教えるのは、中々苦難の技だと、英語教師の方はご苦労されていることと思います。

 

トップ校の英語の授業の様子を聞いても、「やっぱりそうだよね」と思えるところもありますから、通常の学校ではさもありなんではないかと、理想と現実とのギャップに悩まされる問題だと思います。

 

 

続いて【国語】です。

 

結構変わりますね。

 

現行の

「国語総合」・「国語表現」・「現代文A」・「現代文B」・「古典A」・「古典B」

 

から

 

改訂

「現代の国語」・「言語文化」・「論理国語」・「文学国語」・「国語表現」・「古典探求」

 

に変わります。

 

必修科目が、「現代の国語」と「言語文化」の2単位ずつなので、高1はこの2つ。

 

高2、高3は、「論理国語」・「文学国語」・「古典探求」がそれぞれ4単位のようですから、2単位ずつ分けて、論理国語2単位、文学国語2単位、古典探求2単位で国語を6単位を「2年連続」で学ぶといった所も多くなる感じでしょうか。

 

ここでも「論理」というフレーズが出てきています。

 

 

続いては【社会】です。

 

高校社会は、ご存じの通り、「地歴」と「公民」に分かれます。まずは、「地歴」から。

 

現行の

「世界史A」・「世界史B」・「日本史A」・「日本史B」・「地理A」・「地理B」

 

から

 

改訂

「地理総合」・「地理探求」・「歴史総合」・「日本史探求」・「世界史探求」

に変わります。

 

必修科目が、「地理総合」と「歴史総合」の2単位ずつなので、高1はこの2つのうちどちらか。

 

高2では、高1で履修しなかった「地理総合」か「歴史総合」のどちらを取って、必修科目を終えつつ、「日本史探求」か「世界史探求」のいずれかを履修するという形になるのかなと思われます。

 

現行の「A」は広く浅くという科目で、「B」が深い科目でしたが、改訂は「総合」が現行の「A」にあたり、「探求」が現行の「B」になるのだと思います。

 

世界史が必修で、日本史か地理のどちらかが必修であった現行から、地理と歴史を広く浅く「総合」で学ぶという形に変化しています。

 

 

つぎ「公民」です。

 

現行の

「現代社会」・「倫理」・「政治・経済」

 

から

 

改訂

公共」・「倫理」・「政治・経済」

 

に変わります。

 

必修科目が、「公共」という新しい科目になります。現行の現代社会の発展版とでもいうのでしょうか。

 

「人間と社会の在り方についての見方・考え方」を働かせ,考察,構想する学習の重視。社会との関わりを意識した「主題」や「問い」を設け,追究したり探究したりする学習の重視。社会に参画する際に選択・判断するための手掛かりとなる概念や理論及び公共的な空間における基本的原理の習得。

 

が新しい公共という科目です。

 

地歴・公民とも科目の名称は変わりましたが、大枠(中枠?)は変わっていないので、大学入試の科目もおそらく、現行に準じていき、あまり大きな変化はないのではと考えられます。

 

 

理系科目の改訂って?

 

かなり長くなってきてしまいました笑

書いている方も結構疲れて参りましたので、読んで頂いている方もそれ以上にお疲れのことだと思います。1度で読むと疲れてしまうと思いますので、無理なさらず、小分けにしてお読み頂ければと思います!笑

 

 

続いて【数学】です。

 

 

現行の

「数Ⅰ」・「数Ⅱ」・「数Ⅲ」・「数A」・「数B」・「数学活用」

 

から

 

改訂

「数Ⅰ」・「数Ⅱ」・「数Ⅲ」・「数A」・「数B」・「数C

 

に変わります。

 

前回の改訂で、「数C」がなくなって「数学活用」に変わったのですが、次の改訂で「数C」が復活しています。

 

なんだ、それだけかと思ったのですが、各科目の内容を少し細かく見てみますと(文系なので、数学の単元を見ても、はるか遠くかなたの自分が学習した時期のあまり記憶も薄れている単元なので、ぴんとこず、あっさりしているのはご容赦ください笑)、

 

 

まず、数Ⅰ~数Cまで、内容の移行がそれぞれちょっとずつ行われています。

 

 

大きな移行としては、「えっ?」と思って、間違っていないか不安になって、何度も確認しましたが、下記のように変わるようです。

 

数Bがーーーー

 

 

現行の「数列」・「ベクトル」・「統計的推測」の大きな3つの柱から

 

 

「数列」・「統計的推測」・「数学と社会生活」に変わっています。

 

 

あれ、「ベクトル」は? ベクトル?ベクトル?

 

 

あの高2の時に、ベクトルでつまづき、「ベクトルってどこにあるの?見えないじゃん(ちょっと標準語風)」と数学の先生に聞いて、呆れられたあの忌々しい思い出の「ベクトル」くんが、なんと、

 

 

「数C」に移動??!!

 

 

ということは、ということは、ということは、(大切なので3回言いました)

 

 

文系は「ベクトル」をやらなくていいの? 共通テストもベクトルなくなるの?

 

 

のようです。単元移行は間違いありません。

理系の方がもっと詳しいブログとかを書かれておりますので、詳しくはそちらをご参照いただきたいと思います!

 

 

ラスト【理科】です。

 

理科はあまり変わらず、現行の「理科課題研究」という科目が、共通教科理数で「理数探求基礎」、「理数探求」という新しい科目が新設されたため廃止となっています。まず、共通教科理数というのもどういう概念か、また追記しますね笑

 

「物理基礎」・「生物基礎」・「化学基礎」・「地学基礎」という基礎科目と

「物理」・「生物」・「化学」・「地学」の専門科目に分かれるのも現行のままです。

 

必修科目も現行と同じく、基礎を付した科目を3科目というところも変わりません。

 

ただ、sin,cos,tanを習っていない高1初期の段階で、それを使った「物理基礎」を学ばなければならない点は、なかなかハードなままです。高1は「化学基礎」と「生物基礎」にしてあげて欲しい!笑

 

ただ、高1によっては、高1から「物理基礎」・「化学基礎」・「生物基礎」の3つを同時履修している子もいて、中々しんどうそうです・・・。

 

長くなりましたが、概略は以上です笑