2012年04月18日

塾長コラム


年度末、年度初めの慌ただしい時期が過ぎ、無事、新年度の最初の授業も1週間スタートすることができました。
 今年度は、大学入試を更に強化するために、個別指導にベリタスという強力な武器である映像教材を付加して、「ベリタスハイブリッド」という形で進化させた関係もあり、新たにVHBルームを作りましたので、少々、新鮮な気持ちでスタートすることができています。
 また、スーパーハイブリッド(1対4の個別指導)も、レイアウトを変えて広くし、更にブースを入替えたので、非常にフレッシュな雰囲気です。
 また、トップレベル選抜、教科書英語、教科書数学で使用する教室も、場所を移動し、机も広くし、更に定員8名まで入ることが可能な教室にした関係もあって、広々な感じがしています。
 ご縁あって、新しく入塾頂きましたご家庭も多くありますので、そのご期待を裏切らないよう、精一杯、日々の授業を大切にしていき、学習意欲向上、学力向上に向け、全力で取り組んでいきたいと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。

 さて、話は変わりますが、今年度から中学校の教科書改訂、高校1年生の理数科目の先行改訂があり、教科書のページ数、難易度、量などが大きく変わったことは、保護者の方々もご存じのことかと思います。
 今年の少人数制指導では、中2教英、中3教英を担当させてもらっていますが、数回授業を担当させて頂いての感想は・・・・
 『昨年までの教科書と大違いで、めちゃめちゃ難しくなっている・・・・』
 というのが正直な感想です。
 英語についてですが、まずは、教科書の構成が大きく変化しています。
 Lessonを構成するユニットが、
  GET
  USE Read/Write
  USE Speak/Listen
になっており、今までは1レッスン辺り、③~④の短文に分けられていたものが、上記の構成に変化しています。
 これは、GETでそのレッスンの文法事項を確認し、英文でそれを使いこなし、USE Readで、長文を声に出して読み、大意を把握し、かつ英文の構文を確認するといった形となり、USE Writeで、そのレッスンの英作文の練習を行うという形です。
 英語の王道といえば、王道ですので、非常に構成は良いと思いますが、実際、生徒にとっては、今までと大きく異なりますし、学校の先生も含めて、戸惑いが多いのではないでしょうか。
 しかも、USE Readの長文と言いましたが、これが、昨年までの教科書とは考えられないくらいの長い英文となり、英単語のレベルもぐっと上がってきており、英語が苦手な生徒にとっては、ますます英語が嫌いになってしまう恐れがありますし、得意の生徒でも、今までと同じ勉強をしていると、テスト前の1週間では到底、量が追いつかず、点数を大きく落としてしまう可能性もあり、生徒には、普段の学習を強化するよう、口をすっぱくして伝えておりますので、ご家庭におかれましては、自宅での学習を、毎日復習に充てるようご指導頂ければ幸いです。

 英単語のレベルの一例です。
●中2 Lesson1 新出単語
 tradition 伝統
 spirit 精神
 ※カリキュラムギャップで下記の単語は、既習語として取り上げられています。
  ancestor 祖先

●中3 Lesson1 新出単語
 suggest 提案する
 remind A of B
motto 標語・モットー
 quit 止める
 encourage 励ます
 come across (偶然)出会う

 ざっと、例を挙げただけで、上記のような感じです。特に中3の単語などは、昨年の高3生に、一生懸命教えた記憶があります(笑)
 いやぁ、本当に大変です。この中身をしっかりと教えて、効果を出していくには、スピードアップも必要ですし、宿題の量を調整して、自宅での復習をしっかりとやってもらう必要がありますので、少し今年は宿題の量が多くなりますが、生徒の皆さんは、本当にしっかりと頑張っていってください。
 保護者の方におかれましては、英語だけでも、このような状況ですし、残りの主要4教科も相当な量が増え、難易度もアップしていますので、自宅での学習を通常以上に呼びかけて頂き、自宅で勉強できなければ、アドバンスへ自習へ行きなさいと強く働きかけてください。我々も自習に来て、少しでも普段から勉強するように、何度も何度も伝えていくつもりです。
 特に今年は、面談の際にもお話しましたが、「理科」が1.8倍の量になっていますので、今まで通りの勉強をテスト前だけに頼ると、定期テストが散々な状況になることは目に見えています。
 平常授業で理科を取って頂いた方も多いですが、受講されていない方は、英語、数学、理科の3科については、毎日必ず勉強するようにしていってください。
 そんな教科書改訂の現場の声を、少しでも保護者の方々にご理解頂き、定期テスト、実力テスト、模試などでも通用できる実力養成を図っていきたいと思います。
 また、この1年もよろしくお願い申し上げます。