2021年09月29日

塾長コラム


サマプロも終わったのが1ヶ月前になるのかと思えるほど、時の経つのが早く感じられる今日この頃です。

つい先日まで暑い暑いと思っていましたが、近ごろはすっかり朝晩は冷える季節の変わり目、まずは体調管理に気を付けていきたいものです。

 

さて、緊急事態宣言も9月末でようやく解除される見込みとなり、まん延防止等重点措置なども含め、発出されていない時期の方が断然少ない日々を送ってきましたが、感染者数やお亡くなりなる方の数も、夏ごろよりは落ち着きある傾向で、完全な医療崩壊にならなくて本当に良かったと安堵の気持ちでいっぱいです。

 

この間、医療従事者の皆さんの懸命な努力と献身的なご活躍で何とか第5波を押さえることができ、次の第6波には、ワクチン効果などで落ち着いていき、徐々に昔のように戻っていくことを願っています。

医療従事者の皆様はもちろんのこと、コロナ禍において時短営業を余儀なくされた飲食店の皆様、

それに関連する卸売り業者の皆様、あらゆる業種が直接的、間接的問わず影響を受けているのは事実なので、経済活動が少しでもコロナ前に戻っていけることを期待したいと思っております。

 

さて、そんなコロナ禍において、本当に有難いことに、今年は新しく多くの入塾者の方を迎え、一人一人と少しずつ信頼関係を築きながら進めている所です。

コロナ禍でなければ、イベントで遊びに行ったり、もっと自由に話したりといったことでコミュニケーションを取り、信頼関係の構築をしやすい環境ではありました。

残念なことにコロナ禍により、制限も多く、コミュニケーションや信頼関係の構築には以前に比べると時間がかかってしまうのは少し残念な所です。

 

これは塾を創めた当初からですが、通塾してきた生徒と1日1回は必ず話をするというのをできる限り続けています。入室した際に話をしたり、休憩時間、それでも話ができない場合は、生徒の退室時に入退室LINEのiPadの前に待ち構えて、最低限ひと言二言でも話をするようにしています。

自分自身のことを振り返っても、信頼している先生から言われる言葉とそうでない先生からの言葉であれば、どちらが心に響くのか、どちらが入りやすいのかと思うと、当然、信頼できる先生からの言葉だったと思います。

そうなりますと、ただ単に学問を教えるというだけではなく、やはり根的に信頼関係-この人の言うことならば一度聞いてみようか-ということが必要になります。

これが非常に大切なことであり、信頼関係を構築できると当然指導もしやすくなり、生徒の方も話しやすくなり、成績向上に役立つものとなります。

 

中学生の教科書改訂で非常に難化している今、特に感じることは、小学校の間の「自宅学習の習慣」ということです。

小学校の間に自宅学習が習慣づけられていると、中学生になっても比較的スムーズにいくケースが多い反面、その逆になってしまいますと、まずはそこから始まりますので、定期テストに追われる中学生にはかなりしんどくなってしまうことも多くなります。

あるデータによりますと、中1の3学期の成績が、ほぼ中3の入試前の成績になるということをお聞きしました。これはもちろん全員ではなく、およそ8割の生徒にあてはまるようです。伸びる生徒は残り2割の生徒という中々シビアなデータであります。

もちろん、アドバンスでも中2から入塾した生徒が中3時に大きく成績を向上させた例は多くありますし、一概にデータが正しいというわけでもありません。

ただ、中1の成績というのは、特に数学などは小6の算数の焼き直しのため、小学校内容が不完全のまま、中1に進級すると、ついていけなくなってしまうことがあります。そして、中1の3学期の成績を立て直せないまま3年間続いてしまう可能性があることをデータは示しています。

とかく、中3の受験学年が一番大切と思われがちですが、一番大切なのは、中1、もっと言えば小学校時代ということをよくわかって頂けるのではないでしょうか。

 

さていよいよ、入試戦線です。高3も学校推薦型入試直前となります。中3も大事な大事なアタックチャンスではなく(笑)、実力テストが10/26に控えています。

 

多感な年頃の生徒ですから、怒ったり、叱ったりせずにできればそれが一番いいことです。 ただ、できることをしていないことが続いたり、気持ちが後ろ向きになったり、手を抜き出してきたタイミングで今まで20年間しっかりと叱咤激励や徹底した話し合いを行ってきました。

それは、「このタイミングでしっかりと話をしていたら、この子は変われたかもしれない」と自分が後悔するのが嫌だからです。

その時は嫌だなぁと思われるかもしれませんが、5年後、10年後に「あの時叱ってくれて、話をしてもらえて良かった」と思ってもらえれば、塾長冥利に尽きるのではといつも考えております。

 

まずは、定期テスト、実力テスト、そして入試へと全力で駆け抜けて参ります。